土佐伝統のシェア文化

知っているようで知らない土佐和紙の世界へとご案内。 後世に伝えたい、高知県民なら知っておきたい 土佐の伝統文化の今昔。 知れば知るほど奥が深い「古くて新しい土佐和紙の世界」へ…

「今も昔も 暮らしに寄り添う」

かつては、タイプライター用紙をはじめ、紙幣、書籍、帳面、着物、家具など身の回りの品々に用いられ、高知経済を支えた土佐和紙。その技術は今も尚、肌を包むペーパーとして、デザイナーズ文具として、想いをくるむ包装紙として暮らしの中に優しさを運ぶ。

「千差万別の風合い」

昔ながらの製法で漉かれる土佐和紙の質感は千差万別。肌に馴染むやさしい手触り、ふんわり風になびくような柔らかさ、光にかざすと表情を変える趣、強くて柔らかい耐久性。品質の良さと種類の豊富さこそが、愛され続ける土佐和紙の個性。

「守りつづける威厳」

清く澄んだ仁淀川流域の水と、繊維が丈夫な土佐の楮(こうぞ)により、原料づくり、用具づくり、紙づくりの3つが揃った産地として栄えた土佐和紙産業。越前や美濃と並ぶ日本三大和紙産地のひとつとして、その威厳を守り続けて1000年以上の歴史を誇る。

「世界が認める技術」

耐水性、保湿性を兼ね備えた0.03~0.05ミリの世界一薄い「土佐典具帖紙」、千年長持ちする紙と言われる「土佐清帳紙」。県の指定文化財に定められ、世界が認めるほどのクオリティに富む土佐和紙は、世界の時計ブランド「シチズン」の文字盤にも採用されている。

「芸術作品の中に生きる」

美術品や文化財修復の材料として、書道・版画・美術工芸用紙として、遠く海外の芸術家からも支持される土佐和紙。芸術作品を守り続けるために、芸術作品の完成度を高めるために、土佐和紙文化は世界の芸術作品の中にも生きている。

 
「先代から若者へ」

起源は平安時代。土佐に芽吹いた紙漉きは、その後「土佐七色紙」として幕府に献上されることで栄え、脈々と土佐に受け継がれた。そして今、人間国宝や現代の名工として異名を残す先代の想いを受け継ぎ、次世代へ。古さと新しさを織り交ぜ進化する。


古くて新しい土佐和紙の世界

土佐和紙に恋して…

かつては身の回りの品々に用いられ高知県の経済を支えた土佐和紙は、時を経た今も尚、私達のそばで愛され継承されている。土佐和紙の技術や風合いを現代に生かした紙製品、伝統を守り続ける和紙職人、和紙で作品を創るアーティスト…。これは、土佐和紙に魅せられ恋に落ちた人達の物語。土佐和紙の技術を継承し、伝える人々の想いを綴る…

01:土佐和紙と恋に落ちた 紙漉き職人
土佐和紙恋物語1
●尾崎製紙所
01:土佐和紙に恋して移住して
土佐和紙恋物語2
●かみこや ●小高良作さん
03:土佐和紙に恋した 先生の手作り講座
土佐和紙恋物語3
●cocoro*kurumu
04:土佐和紙育ちの紙雑貨 土佐和紙恋物語4 ●ハレハレ本舗 ●土佐和紙プロダクツ ●株式会社モリサ ●株式会社フタガミ ●三昭紙業株式会社 ●望月製紙株式会社