素朴な風合いを持つ土佐和紙は、 どこか懐かしくも新しい。人が少し手を加えることで、 作り手それぞれの想いを帯びて姿を変える。 土佐和紙に作り手の想いをのせて…、 土佐和紙ギフトを手作りしよう!
若い女性が心惹かれる 土佐和紙を使用した ラッピングのワークショップ
「日常生活のなかでもっと土佐和紙を使う機会を増やせたら」という思いから、地元出身の田原あけみさんがオープンさせた「cocoro*kurumu」は、土佐和紙を使用した贈り物のラッピングや小物作りのワークショップが体験できるお店。店内には可愛らしい雑貨や素材が並ぶ。「色合いや手触り、模様など土佐和紙は色んな種類があって同じ贈り物でもより想いをかたちにしてくれるんです」と田原さん。例えば、「青海波(せいかいは)」という模様は、海の穏やかな波のような平穏無事な日々が続くように、という意味が込められていて、婚礼の贈り物などに用いられる。「あえて言葉にはせず想いを伝える。奥ゆかしい日本の文化に触れることができますね。土佐和紙は、きれいな水、山、川がある自然豊かな高知だからこその文化。地元の人にこそ、ぜひ知って欲しい」とその魅力を語ってくれた。
1.まずはプレゼントを包む和紙選び。「落水紙」や「もみ紙」など、それぞれで異なる風合いがある。結婚、出産といった、シーンにふさわしい模様なども考える。2.見栄えのよい包み方のレクチャーはお手のもの。受け取る相手が最初に感じる手触りも、土佐和紙を使えば特別なものに。3.リボン結びも、ただ袋を留めるものではなく、送る相手やシーンによって結び方が変わってくるもの。相手のことを想像しながら気持ちを込めることが大事。4.結び口から和紙を引き出して、ふわふわとさせたらフィニッシュ。くしゃっとさせても破れない、丈夫な土佐和紙ならではのポイント。
和紙特有の手触りを体感できることはもちろん、送りたい相手やシーンにあわせて包み方に意味を込める、日本の文化も発見することができる。
1.サシェの袋も、もちろん土佐和紙。「青海波」や「麻の葉」など、意味のこもった模様もあしらわれている。2.香りのタネとなるのは県内産の木毛。地元にある木毛製造専門の会社がつくっており、ヒノキかクスノキから好きな香りを選べる。3.アクセントとなる水引(みずひき)の芯部は和紙のこより。のし袋などで完成品を目にすることがほとんどだが、ここでは自ら結ぶチャレンジも。4.日本文化では、結ぶことに「心をつなぐ」というニュアンスを込めていたもの。最初は難しくても、練習すれば誰でもきれいに結べる!
高知県産の天然ヒノキ、クスノキを使った香り袋。部屋や車内を和な香りで満たしてくれるワンポイントアイテム。