地域を巡る駅旅! 中村・宿毛線

中村・宿毛線

長い沿線には 便利で楽しい 駅がある

長きにわたって幡多地域の振興を支えてきた「中村・宿毛線」。両線の主要駅である「中村駅」は、昭和45年に開業し、農産物、林産物、水産物を中心とした貨物を輸送して地域産業の発展に寄与した。

現在沿線上には22の駅があり、そのうちの3つは「土佐くろしお鉄道」開業後に誕生した新駅。土佐くろしお鉄道のような第三セクターで設立された会社が運営する鉄道で、新しい駅ができるのは非常に珍しいことだという。

「新駅完成までは3年ほどかかります。委員会を立ちあげ会議を重ね、国や、JRのような他社にも申請し…。と、やることは盛りだくさんで、自社だけでは完結できないことも多々あ りました」と北川さん。それでも「新しい駅を」という声が挙がれば柔軟に応えてきた。

土佐佐賀駅や土佐入野駅のような無人駅にテナントが入るのも、駅に来るきっかけづくりや乗客の利便性向上のためだ。「駅に来て座ってくつろぐだけでも構いません。少しでも駅が賑わえば嬉しいですね」。

中村・宿毛線_中村駅長・総務

土佐くろしお鉄道/中村駅長:小野 研一(おの けんいち)さん(左)
総務部:北川 典生(きたがわ のりお)さん(右)
「都会からは離れてますが、特急の本数は多い方で「意外と」来やすいんです。」

中村・宿毛線


土佐入野(とさいりの)駅

中村・宿毛線_テナント

中村・宿毛線_サンライフコーヒー

休憩がてら立ち寄って

訪れるだけでも楽しい
個性豊かなテナントが入る駅

現在「ケーキの職人やまもと」「SUNLIFE COFFEE」「焼き鳥イマジョウ商店」の3店舗が入る「土佐入野駅」。焼き鳥を注文して待ち時間にコーヒーを飲み、ケーキも一緒に買って帰る、そんな使い方をする常連さんもいるとか!


中村(なかむら)駅

中村駅

中村・宿毛線の主要駅が、洗練されてより使いやすく

平成22年にリノベーションされた中村駅は、鉄道関連施設のデザインに対する国際的な賞・ブルネル賞を受賞。特産の四万十ヒノキ等を使用しており、椅子とテーブルで学生たちが読書や勉強をする姿も中村駅らしい風景のひとつ。