庭先に植えられたユズの実は、唐辛子などと合わせてスパイスに。刺激的な辛さのユズタバスコも誕生!
柚子酢にして愛される
ピリッとした酸味が料理のスパイスに
太平洋に面した温暖な気候から、柑橘類の栽培も盛んな高知県。なかでも生産量が日本一を誇るユズは、昔から食卓に欠かせない、高知らしい薬味の一つ。
およそ800年前にユズが自生し始めたとされる馬路村では、多くの家に家庭用のユズの木があり、果汁を搾った「柚子酢」を作る。お酢のように使ったり、醤油と混ぜて酢醤油風にしたり。高知県のユズらしい、ピリッと強烈な酸味が、スパイシーなアクセントになる。
さらに近年では、「柚子胡椒」ブームも相まって、ますます活躍の幅を広げている。
ユズ果汁が決め手
唐辛子とマッチ!
昭和61年に販売されたヒット商品、「ゆずの村ぽん酢醤油」を皮切りに、さまざまなユズの加工商品を手がけてきた「馬路村農業協同組合」。
現在では、地域で収穫したユズの99%以上を加工。なかでもユズの調味料は種類豊富で、定番人気の「柚子七味」に加え、平成17年には、ユズと唐辛子の相性の良さに注目した商品、「ゆずカラッソ」も開発。ユズの果汁に唐辛子と醤油を混ぜ合わせた、新感覚の和風唐辛子ソース。
決め手は、ユズの爽やかなフルーティーさで、「一口味わえば、すっきりとした辛さがクセになる!」と、味の反応も上々だ。