お遍路さんもわざわざ立ち寄る日曜市 露天で人気のローカルなお菓子たち
土地の食文化を色濃く残す日曜市ならではの光景
日曜市を歩いていると、陳列されている野菜や果物と一緒に、袋やパックに入った餅や饅頭が売られている光景をよく目にする。それも、いり餅や芋餅、ビニール袋に詰められたカラフルな田舎饅頭など、普段は目にすることのないローカルなお菓子ばかり。「昔から、日曜市をやりゆうときはお遍路さんも市内に来る。1日に数人は必ず前を通るで」と話すのは、明治創業の老舗で、日曜市での出店歴も長い大崎餅店の店主。朝6時の出店と同時に、つき立ての餅が飛ぶように売れていく日曜市屈指の人気店だ。札所巡りでは高知市内に立ち寄らないルートが最短だが、日曜市の活気に触れていこうと、迂回して立ち寄るお遍路さんは少なくない。とりわけ、その場でテイクアウトできるリーズナブルなお餅や饅頭はお遍路さんにも人気で、古くから高知の旅の風物詩として親しまれている。
によど屋
仁淀川町のよもぎで作る「いり餅」。軒先で煎ってくれるため、熱々で香ばしい。
加藤さんのお店
梅、人参、桜など、地元の旬のもので色付けした昔ながらの「田舎饅頭」がかわいい。
弘田さんのお店
生地にあんこを加えた「蒸し饅頭」。甘くてふわっとした食感の生地がどこか懐かしい。
大崎餅店
つき立ての餅がいただける人気店。きび粉や蕎麦粉を使った「かしわ餅」は必見!
桑尾商店
日曜市の芋餅といえばこのお店。餅米を加えたもちもち食感がクセになる美味しさ。
日曜市マップ