今回のテーマ/工芸品や アクセサリーなども そろう日曜市
今回は趣向を変えて、おなじみの日曜市に並ぶ工芸品とそのお店、さらに意外と気軽に楽しめる「コケ玉」作りの材料や手順をご紹介。
グルメや農作物はもちろん 工芸品のお店も多い日曜市 注目しながら散策してみて
「日曜市」といえば、お店を出す生産者さんが手塩にかけて育てた農作物やその加工品、さらに芋天や田舎寿司などのグルメを想像する人が多いはず。そんな中、実は職人さんお手製の工芸品を提供するお店も多く並んでいるのをご存知だろうか?例えば、中の橋通り近くに出店する中山さん。当初は花の球根などを販売していたが、ご主人の宿毛市への転勤をきっかけに珊瑚を使った商品の取り扱いを開始。自ら珊瑚を加工しており、「珊瑚の製品は高いと思うかもしれんけんど、ウチのは手頃やきねぇ」と笑う。他にも、土佐打刃物や焼き物、金物細工や木工製品などの伝統的な物から、ガラス製品やセメントで作った小さな電車の模型など、老若男女が楽しめる工芸品も多数。食事の買い出しや食べ歩きをしつつ、これらの工芸品のお店に注目しながら日曜市を散策するのもまた楽しい。
盆栽や苗木などの植物や 骨董品のほか個性的な お店が多数並ぶ高知城近辺
大橋通りを西へ過ぎた通り、いわゆる「日曜市6丁目」と呼ばれるエリア。こちらには、盆栽や苗木、さらに今回作り方を教えてもらった「コケ玉」など植物系の商品をそろえるお店や、打刃物、金物、骨董品や雑貨などをそろえるお店が多数並ぶ。令和元年10月から日曜市に出店を始めたという盆栽の店「永心園(としんえん)」の山岡さんは、「同じ盆栽でも、お店によって大きさや作風が異なる。それぞれのお店を見比べてみてほしい」と語る。中にはその場で手書きした表札を販売するお店も。「廣田表札工芸」の廣田さんは、日曜市での出店は3年ほどだが、この道40年の大ベテラン。「名前とか店名以外でも好きな言葉を書くきねぇ。なんでも言うてよ」と、美しい文字で表札を作ってくれるのはもちろん、ノリの良い接客も魅力のひとつ。高知城を眺めつつ、ぜひのぞいてみて。
意外と手軽に作れる!コケ玉
材料
コケ・・・・・・・・・・・・・・・適量
※コケはホームセンターや広岡さんのお店などで購入可能 好きな植物の鉢・・・・・・・・適量
※多肉植物やサボテンなど水を好まない植物は向かない
糸やひも(植物由来の物)・・・・適量
※コケ玉の管理方法 急激な温度変化や乾燥に注意し、直射日光の当たらない明るい場所に置く。週に1~2回、土の中の空気を抜くように水を含ませる。受け皿に水はためないこと。
手順1
鉢から出した植物の土部分を、緑色面を下にしたコケに乗せて包む。紙で土部分を包んでおくと作業しやすい。
手順2
手の中で動かしながら、糸でぐるぐる巻きにする。コケが慣れるのに数ヶ月かかるので、糸はきつめに、多めに巻くのがコツ。
手順3
余った糸を切り、切れ端をハサミの先でコケに押し込む。ひもの場合は両端を結ぶ。ハサミでコケの長さを整えれば完成!