「おらんくのサマーセミナー」でこどもをセンセイに!
「サマーセミナー」は誰でも「センセイ」、誰でも「セイト」に なれる学校ごっこ。地域から集まった中学生・高校生や市民が 「好きなこと」や「推し」を講義する、夏限定の学び場が開かれる。
教える楽しさも 難しさも学んだ夏休み
令和5年に四国で初めての開催が叶い、地域の新しい学びの場として注目を浴びた「おらんくの室戸大学〜サマーセミナー〜」が、今年も室戸高校で実施された。このセミナーは地元の中学生・高校生や市民が、自分の〝推し〟を講義する「センセイ」として、また授業を聴講する「セイト」として参加できるイベン ト。中学生・高校生が教える側の経験を積んだり、市民が趣味について語ったりするなどユニークな展開が魅力となっている。実行委員長の宝金さんは「主体的に学ぶ楽しさや、地域のことをよく知る機会を共に創造していきたい」と話す。「地域の人たちと一緒に学ぶ」という体験が、地域に新たなつながりを生み出し、地域の結束が強化されることも期待されている。
こども先生が行なった授業
・みんなで作ろうつまみ細工
センセイは室戸高校ホームメイド部で、布で花を作る「つまみ細工」教室を開講。キーホルダーや髪飾りなどを作成した。
・室戸市の防災について考える
新潟県糸魚川市を訪問したことをきっかけに、防災に対する意識が高まった高校生。専門家と一緒に室戸の防災を考えた。
・名作ゲームから学ぶ「文永の役」
「文永の役」の対馬を舞台としたゲームソフトを活用し、中学生が教科書には書かれていない武士の歴史ロマンを熱弁。
認知症って?
高校生が、劇やVR(仮想現実)ゴーグルを活用し、認知症患者の幻症状を体験できる授業を展開。
・中学生が語る「軍艦史」
世の中に軍艦が生まれ、近代に至るまで、軍艦はどう変化していったのか? 軍艦史の変遷を中学生が詳しく解説。