サイクルイベントで地元を盛り上げる!

サイクルイベントで地元を盛り上げる!

一般市民からプロの選手まで、自転車を愛するサイクリストが集う県内各地のイベントや大会をピックアップ。地元を盛り上げようと頑張る人に話を聞いた。

香南市

サイクリストにも愛される恵まれた環境

 元々、ロードレース選手のオフトレーニングの一環として始まった「シクロクロス」は、秋冬がシーズンの自転車競技。舗装・未舗装が入り混じるコースを周回するというもので、高知では平成26年に高知シクロクロスの第1回目の大会が香美市で開催され、その翌年からは舞台を香南市に移し毎年2月に行われている。「ヤ・シィパーク」が会場になったのは施設と周辺の環境の良さからだ。シクロクロスのレースは、大会によってコース作りがさまざまだが、高知のように砂浜を走るコースは珍しく、名物の一つになっているそう。実行委員の1人であり、自身も大の自転車好きという大﨑さんは「シクロクロスはロードレースとは違い、荒れた路面や芝生の上を走ったり、階段を駆け上がったり、時には泥だらけになったり、迫力があって面白いです。観戦だけでも楽しむことができるので、自転車好きはもちろん、地元である香南市の皆さんにも気軽に見に来てもらいたいです」と話してくれた。

砂浜を走る光景。これもヤシィシクロクロスカップならではの見どころの一つ。

ヤシィシクロクロスカップ実行委員会/大﨑 優(おおさき すぐる)さん
「自転車を通じて地域がもっと盛り上がっていけるようお手伝いを続けていきます!」

宿毛市

一般市民からプロ選手まで自転車乗りが集うまち

 平成31年に、県内でいち早く「自転車を活用したまちづくり計画」を策定した宿毛市では、市民が自転車に触れる機会を増やしたり、サイクルスポーツが身近なものになるようさまざまな取り組みがされている。宿毛市で行われているサイクルイベントは一般市民からプロの選手が集うものまでいくつかあり、中でも市内の飲食店も協力して行われる「すくもグラベルまんぷくライド」は、「すくモーニング」と呼ばれるモーニング文化から、市内の美味しいグルメまで楽しめるアットホームな内容。また令和4年にはJCL(※)のランキング対象となる「高知県宿毛市ロードレース」が初開催となるなど、一層自転車文化を盛り上げる機運が高まっている。「市民の皆さんにも『宿毛市=自転車のまち』ということが認識されてきています。これからも自転車を通じて宿毛のまちを元気にしていきたいです」と話してくれたのは宿毛市役所の中平さん。自転車を通じたまちづくりへの取り組みはこれからも続く。(※)ジャパン サイクルリーグ

日本で唯一、自動車専用道路を活用した特設コースを走った「高知県宿毛市ロードレース」の様子。

宿毛市役所生涯学習課/中平 成也さ(なかひら せいや)さん
「JCLのレースを見た地元の中学生が自転車チームを作るなど、良い連鎖が起きています!」

誰でも気軽に楽しめる
プロ監修のマウンテンバイクコース

全日本シクロクロス選手権5連覇の竹之内悠選手が監修したマウンテンバイクコースが、令和5年11月に宿毛市総合運動公園内に完成。初心者やファミリーでも楽しめるコースから、ジャンプ台やバンクが整備された中級者以上の方が楽しめるコースまであり、利用は無料。マウンテンバイクに乗って走ってみたいという方は気軽に利用してみよう!

高知で行われている自転車大会一覧

5月 高知仁淀ブルーライド

開催場所/いの町 他
美しい仁淀川流域を自転車で駆け抜ける。青く美しい川の流れを間近に感じられるコースが人気。

8月 土佐センチュリーライド嶺北・いの大会

開催場所/土佐町 他
交通ルールとマナーを守り、安全に楽しく時間内完走を目指すサイクリングイベント。

9月 ジャパンサイクルリーグ高知大会

開催場所/宿毛市
令和4年に初開催となった四国初の自転車プロロードレース。高速道路を走るコースは日本初。

10月 すくもグラベルまんぷくライド

開催場所/宿毛市
宿毛の食と自然、オフロードだけでなく、ロードコースもある初心者から上級者まで楽しめるイベント。

2月 ヤシィシクロクロスカップ

開催場所/香南市
ヤ・シィパークで開催されるシクロクロスの大会。初心者から上級者まで楽しめるイベントで、キッズレースも同時開催。

3月 四国西南・無限大ライド

開催場所/幡多エリア
タイムや順位を競うレースではなく、ご当地グルメや地元の方との交流を満喫できるライドイベント。