ちっくと寄っていかんかえ〜 うちの商店街【越知町商店街】

越知町商店街

仁淀川が流れる高知県越知町の中心街。昔から続く伝統行事や老舗のお店など、良き時代の姿を色濃く残す町並みが魅力。地域住民が長い時間をかけて共に築き上げてきたこの場所では、新しい活性化の動きも始まっている。

古き良き町並みと 新しい精神が響き合う

長い長い商店街

東西でおよそ900メートルもある越知町商店街は、その歴史も長く、今でも昭和レトロな雰囲気が漂う。パン屋や電気屋、鮮魚店など、古くは明治13年から続くとされる旅館など、さまざまなお店が軒を連ねている。  

自身で10代目となる越知町商工会長の坂本健常さんは、「たくさんのお店が連なって、ガチャガチャした感じが好きやね。困ったときは、いつでもみんなが駆けつけてくれる」と、笑みをこぼしながら話す。  夕暮れ時に、近隣の学校からカバンを背負って下校する子どもたちを見守ることも、今も昔も変わらない商店街の役目。毎年11月10日には、100名にのぼる参加者が衣装に身を包んで町を練り歩いて行われる伝統行事「おなばれ」も開催される。  

近年では地域おこし協力隊が、商店街の事業者と共に、レトロな看板に着目したスタンプラリーなどを開催。坂本さんは「昔に比べたらお店は減ったけど、バイパスよりもたくさんのお店がある。地道な努力を積み重ねていきたい」と意気込み、笑顔を見せてくれた。

越知町商店街マップ越知町商店街MAP

越知町商店街を歩けば、目につくのが昭和レトロな看板やのれん。昔ながらの商店のみならず、新しいグルメ店もオープンしている。商店街の中心部にある中町駐車場が利用可能だ。

谷脇旅館

谷脇旅館

創業は明治13年。当時の面影を残す、日本家屋の老舗旅館。吉田茂元首相が宿泊した部屋も残っているという。風情ある店構えで、玄関では大きな松が宿泊客を出迎える。

仙八

仙八 立仙俊彦さん・さとのさん

昭和62年創業の、町内外から愛され続ける定食屋。越知町名物の山椒を使った「山椒入りからあげ」や、創業当時から人気の「トンカツ定食」を求めて訪れるリピーターも多い。

結城食品

結城食品 結城英文さん

「越知町出身者は、みんなこの豆腐を食べたことがあると思うで!」と話すのは、3代目店主の英文さん。豆腐製造はもちろん、食品の卸や小売販売、イベント出店にも力を入れる。

WASHI ORIORI

WASHI ORIORI 齋藤与志彰さん・竹山美紀さん

ランプシェード作家と和紙作家のご夫婦が営む、和紙雑貨のお店。屋号には「四季折々で移り変わる和紙を楽しんでほしい」など、いろいろな意味を込めている。