〜新しいだし文化〜土佐の畑の乾燥野菜

日高村特産のフルーツトマトの加工、販売を行う「日高わのわ会」では、新鮮な食材の確保が難しい避難所などへも新鮮な高知野菜を届けたいと、約10年前から地元野菜を活用した「乾燥野菜」の製造を手掛けている。太陽と風の力でじっくり乾燥させる天日干しに倣って、わのわ会では専用機械を使用。
時間をかけてじっくりと乾燥することで、色鮮やかな乾燥野菜へと生まれ変わる。

野菜本来のうま味がぎゅっと閉じ込められた乾燥野菜からは、野菜をコトコト煮込んだスープのような優しいだしが出る。さらに、栄養価も高まり保存期間も長くなると一石二鳥。「栄養価の高い旬の野菜をおいしく食べきれるように、昔ながらの知恵を生かして作りました。野菜が不足しがちな食生活にも役立てればうれしい」と製造に関わる松岡さんは話してくれた。

野菜不足と思ったら
パッとひと振り

みそ汁やスープ、パスタソースなどに乾燥野菜をひと振り加えれば、不足しがちな野菜が取れるうえ、野菜のうま味も感じられる。