今回のテーマ/日曜日の T O S Aレシピ
江戸時代より300年以上の歴史を持つ、全国で最も古くて長い街路市「日曜市」。夏野菜やひんやりスイーツで賑わいを増す、真夏の日曜市に家庭料理の食材を求めて買いに出た。
明るい農家さんと豊かな食材との出会いが楽しい真夏の日曜市
農家さんを中心に出店が400店も立ち並び、1日1万7000人ものお客さんが訪れる、追手筋の「日曜市」は全国一の街路市。江戸時代から続く伝統を受け継ぎながらも、訪れるたびに新しい出会いや発見がある。農産物に加え、夏限定のしそや小夏シロップの冷たいソーダ、可愛らしいパッケージのフルーツポンチ…と夏の日曜市は彩り鮮やか。早速、ひんやりドリンクを片手に、家庭で使える食材を求めた。やってきたのは5丁目北の広瀬さん(451番)。質・量ともに豊富な農家さんで、個人の常連さんはもちろん、帯屋町の料理人も御用達。「自分ではあんまり褒めんけど、今年のナスはよおできてねえ」。カゴに盛られたナスやきゅうりは、ピカピカで安い!「畑を休ませんように栽培しゆうき良いナスができるがで」とおかあさん。「これも持って行きや!」とおまけまで。こんなやりとりも日曜市ならでは。
直営カフェを営む農家さんが夏野菜カレーを直伝!
いの町で8代続く「森田農園(407番)」の店頭には長~い葉っぱ付きのニンジン。「まわりの雑草に負けんよう、こんなに生えるんやと思います」と奥さん。食育ソムリエで、高知のサツマイモ「土佐紅」を使用した美味しいディップクリームも開発していると言う。これは美味しそう! 同じく若手農家の「や農園(450番)」では、これまたピカピカに輝くジャガイモとズッキーニがズラリ。聞けば、「土佐自然塾で有機栽培を学んで農家をしていて、直営のカフェもやっている」とご夫妻。そこで今回の「日曜日のTOSAレシピ」は、「や農園」のカフェで人気の野菜カレーのレシピを伝授いただけることに。題して、農家直伝・インド風スパイシー・旬の新鮮夏野菜たっぷりカレー。日曜日の食卓を彩る夏野菜カレーのレシピやいかに!?
野菜たっぷりで幸せ!
日曜市の夏野菜彩りカレー
材料
野菜
- ズッキーニ(小)… 2個
- ナス … 1個
- ニンジン … 1/2個
- ニンジンの葉 … 少々
- ショウガ … 少々
- ニンニク … 少々
ルー
- スパイス:コリアンダーパウダー、ターメリック、レッドペッパーなど …
少量(市販のカレーパウダーでも代用可能) - トマト … 2個
- タマネギ … 1/4個
- 鶏もも肉 … 20g
- 塩 … こしょう … しょうゆ … 少々
- バター … 少々
- チキンコンソメ … 少々
- ニンジン … 1/2個
- ニンジンの葉 … 少々
- ショウガ … 少々
- ニンニク … 少々
手順1 ★ルー作り
鍋に菜種油を入れて、スパイス、タマネギ、トマトを焦がさないように炒め、カレーベースに。鶏肉、バター、チキンコンソメを加えていき、煮込む。
手順2 ★揚げ野菜
夏野菜は火が通りやすいので、さっと揚げられるよう一口サイズにカット。中火で三十秒ほど。米粉と小麦を水にとき、パン粉を付けて揚げると、カリカリ衣に。
手順3 ★副菜 夏野菜の揚げ浸し
ナス、ズッキーニを菜種油で素揚げして、しょうゆ、酢、てん菜糖、生姜、バジルの浸し液に。夏場でも保つ常備菜のできあがり。
手順4 ★副菜 ニンジンのマリネ
ニンジンを千切りにして、塩を揉みこむ。しばらく置いた後、水をしぼって、はちみつ、ゆのす、お酢、オリーブオイルの液に漬け込み、混ぜ合わせる。酸味があって食べやすいマリネ。