マンゴーの先駆者が手がける日差しをたっぷり浴びた南国土佐の実り

南国土佐の土壌が育む初夏の味。

高知の初夏を彩る果物は、

「南国土佐」と称されるほどの温暖な気候に恵まれた風土と、

飽くなき挑戦を続ける高知人の情熱によって育まれる。

とさぶし47-マンゴー①

大阪の市場から勧められ、いの町の農園で平成12年に苗木140本から栽培を始めたマンゴーは、今では3棟のハウスで約700本近くまで増えた。

当時は周囲に成功した人がおらず、心配や反対の声もあったが、他の産地への視察をはじめ、インターネットや文献での研究も重ねた。「暖かい高知の気候に適していると思ったし、一から作り上げていくことがとにかく楽しかった」と振り返る「フルーツガーデン嵩(やまたか)」の山本さん。農薬や化学肥料はほぼ使用せず、虫や菌から守るためハウスの出入りにも注意を払い、果実全体に日が当たるよう反射材を敷く手間も惜しまない。

そんな手間暇かけて成熟させたマンゴーは、果汁が滴り落ち、繊維質が少なくトロリとした食感。「毎年買ってくれるお客さんの声が原動力やね」と大切に育て上げたマンゴーを嫁ぎ先に送り出していた。

とさぶし47-マンゴー②

品種はアーウィン種。山本さんが手がけるマンゴーは、通常より赤黒い果皮でツヤのある仕上がりになっている。予約分で売り切れることもしばしば。

とさぶし47-マンゴー④

買える場所:「フルーツガーデン嵩」へ電話注文、「レストパークいの」、「地のもん市場ハレタ」
おすすめの食べ方:常温で保存しておき、食べる2〜3時間前に冷蔵庫で冷やしてから食べる