未来の漁師を探して〜未来の漁師が「育つ!」〜

船・海・魚の スペシャリストが育つ

伝統豊かな漁師町の土佐市宇佐町にある「高知県立高知海洋高等学校」は、未来の漁師を育てる学校。約120名の生徒が通う校舎の目の前には宇佐漁港があり、漁業に関する授業や実習はもちろん、フィッシング部やマリンダイビング部といった部活動も盛んに行われている。

漁師である父の背中に憧れ、「自分も漁師になりたい!」という夢を抱いて徳島県から同校にやってきた矢間さんが学ぶのは、船舶の扱い方。運航はもちろん、船のエンジンに関する知識と技術を習得する日々だ。一方、女子生徒の松岡さんが青春を燃やしているのは、水産加工。

「遠洋航海で取れたマグロを使って、11名の生徒が一日千個もの缶詰を作るんです。現場のチーム力と達成感は、言い表せないです!」。生徒たちが担う漁師の未来に、期待が高まるばかりだ。

缶詰をイベント等で販売するのも生徒自身だ。

高知海洋高校-02

実習には、およそ2ヶ月の遠洋航海も。約20日間に及ぶマグロ延縄漁業実習を行い、11tもの魚を持ち帰る。