牧野富太郎生誕150周年の節目に始まった牧野公園のリニューアル。そこからさらに動きは広がり、佐川町をまるごと植物園に見立てた新しい町づくりがスタート!
「牧野公園はなもりC-LOVE」にとって牧野さんとは
不思議な親近感を覚えてしまうほど、植物を愛し、植物を残してくれた人。
町民みんなが「育てる」を楽しむ
牧野博士の地元、佐川町では、植物を通じて人々が交流する、植物の町づくりが進んでいる。その名も、「まちまるごと植物園」。街も庭先も里山も町内全てが植物園という、博士の故郷ならではの発想だ。
そこでは地元住民が、「育てるを楽しむ」を合言葉に、さまざまな草花活動を行っており、とりわけ中心部の里山を生かした「牧野公園」では、ボランティア団体「牧野公園はなもりC︲LOVE」のメンバーたちが、公園の植栽や除草を和気あいあいと楽しみながら実施。牧野博士が愛した地元の自然を守っている。
「まちまるごと植物園」の取り組み
ロゴプレート
「育てる」を楽しむ場所に立つ、「まちまるごと植物園」のシンボル的なプレート。ロゴプレートの配布状況はなんと129件。中には自宅の庭の草花を見学できるように、プレートを立てて開放している住民もいるという。
植栽イベント
牧野博士ゆかりの草花を、初心者でも育てられるように植栽イベントを実施。種まきから苗づくりまで行い、牧野公園や自宅に植えて育てることもできる。
地元高校生×牧野博士
佐川高校地域マネジメント部の高校生が、牧野公園の町歩きガイドを実施。佐川町を訪れた人に、地元の文化や博士ゆかりの植物を案内している。
オリジナルグッズ
ポスターやクリアファイルといったオリジナルグッズも登場。牧野公園でみられる牧野博士ゆかりの植物をモチーフにしたデザインで、新たな活用も予定されている。
小中学校との連携
町内の小中学校の児童生徒で「牧野博士ゆかりの植物」を種から育て、牧野公園や学校、地域の花壇に植栽し、佐川町の魅力あふれる庭づくりに取り組む。
草花を通じて より愛着が深まる
そんな牧野公園の整備を長年にわたって担ってきた功労者が「チーム田村」。特に最年長の山崎さんは、牧野博士の生家「岸屋」の雑貨店に勤めていた経歴を持つ生粋の牧野ファンで、博士の書籍などから得た山野草の知識を生かして、地元で行われる植栽や苗の育成にも貢献する。
「植物を「育てる」分野じゃ、僕たち、牧野さんにも負けないからね!」と、公園づくりにかける強い思いを話してくれた。
好きすぎて道の駅まで!?
まきのさんの道の駅・佐川
令和5年7月、佐川町に牧野博士の名前を冠した道の駅がオープンする。施設内には芝生の庭も整備され、博士の地元らしい交流拠点になるという。
ファミリー向けの「遊具公園」や「佐川おもちゃ美術館」の併設も予定されているとのこと!