酒国土佐の歴史から読み解く「モテる真相!」

平安時代〜安土桃山時代

935年頃

紀貫之「土佐日記」の前半は、大酒を飲む宴席シーンだらけ。土佐人の酒好きは、千年を超える伝統があるということが見てとれる。


1590年頃

長宗我部元親が 土佐国に「禁酒令」を公布。

お酒好きが多い土佐の地に禁酒令!

土佐国の戦国大名・長宗我部元親が、お酒好きの多い土佐国に「禁酒令」を公布するも、酒好きであった元親自らの粗相で禁酒令はすぐに撤回されたという「土佐物語」でも知られる、酒国らしい珍事件。何でも、家臣であった福留隼人が、「こんな馬鹿な法があるか」とただ一人反対。元親が城中でこっそり飲むために隠していた酒樽を見つけ全て打ち砕いたとか。


江戸時代

1603年

高知最古の蔵元として知られる 「司牡丹」(の前身)創業。


1724年

大岡越前守忠相が土佐藩にお達し。
かの大岡裁きで有名な江戸町奉行・大岡越前守忠相に土佐藩留守居役が呼び出され「江戸での酒高騰は酒樽用の杉の高値が原因のようだが、その理由を詮議して提出せよ」とのお達しを受ける。これは、土佐の酒樽が大量に江戸で使われていた証と言える。

盗んででも酒が欲しくなる「酒盗」の由来

江戸時代、愛飲家として知られる12代土佐藩主・山内豊資が「盗んででも酒が欲しくなる」ことから、鰹の塩辛を「酒盗」と名付けたと言われる。この頃から、鰹と土佐の酒は、切っても切れない深い関係にあるようだ。


明治時代

1882年

土佐人が「日本酒屋会議」を実現。
板垣退助とともに土佐国の自由民権運動を行なった闘士・植木枝盛は、全国の酒造家に呼びかけ、政府の無謀な酒税増税に抵抗。「日本酒屋会議」を実現し、「酒税減額建白書」の提出に成功している。


1902年

料亭・安兼楼にて 「はし拳の会」が結成。
江戸中期から後期頃に宿毛から始まった「はし拳」が、全県下に広まったのは明治時代後。この年、高知の料亭にて、はし拳の会が結成されるほど普及。


昭和

1930年

全国清酒品評会で 県内3社が優等賞を受賞。
第12回全国清酒品評会で高知県内の3社が、初の優等賞を受賞。


1961年

赤岡町「第3回どろめ祭り」より、 「大杯飲み干し大会」が始まる。

酒国の象徴とも言うべき「大杯飲み干し大会」

2019年で62回目となる「土佐赤岡どろめ祭り」が始まったのは1959年。1961年の第3回より、メインイベントとして「大杯飲み干し大会」が始まる。大杯にそそがれた日本酒を男性は一升(1.8リットル)、女性は五合(0.9リットル)一気飲みし飲み干した時間の速さを競う、酒豪の祭典!


1963年

「日本はし拳協会」が設立され、 「第1回土佐はし拳全日本選手権大会」が開催される。


1985年

「高知県工業試験場」に 上東治彦さん着任。
大学で微生物の研究をし、土佐鶴で働いていた経験を持つ上東治彦さん(後に高知酵母の開発者となる)が着任。※高知県工業試験場は、現・工業技術センター


1988年

「高知県酒米研究会」発足。


平成

1991年

「高知酵母」誕生!
高知独自の酵母を開発するため、清酒酵母にワイン酵母を掛け合わせ、醸造に耐えうる酵母菌を育成、華やかな香りを出す酵母の開発に成功。高知酵母第1号は、仙頭酒造場の「月の志ら菊」。


1992年

土佐酒アドバイザー制度がスタート。

土佐酒のプロフェッショナル育成を目指す!

土佐酒の特性を理解し商品知識を深めること、利き酒能力の養成向上を図ることなどを目的に、高知県酒造組合が「土佐酒アドバイザー」の育成をスタート。実習を重ね、試験に合格した者のみが認定証書を授与される土佐酒のプロフェッショナル資格。現在では400人を超える。


1995年

高知の酒造が 酒造りのデータ共有を始める。
高知県工業技術センターが高知県下の18蔵元全てのもろみや麹を収集し、その分析データをフィードバックし始める。これをきっかけに、土佐酒全体のクオリティは格段にアップ!


1998年

高知県産酒造好適米「吟の夢」誕生。


2002年

高知県産酒造好適米「風鳴子」誕生。


2006年

世界初の「土佐宇宙酒」誕生!

世界初、ロマン溢れる「土佐宇宙酒」

国際宇宙ステーションに滞在した宇宙育ちの高知県産酵母を使って醸造した世界初の宇宙酒が誕生。高知の有志により、様々な障害や苦難を乗り越え3年がかりで実現され、一躍話題を集めた! 現在も、「土佐宇宙酒審査会」の審査に合格したものが「土佐宇宙酒」として販売されている。


2015年

「土佐酒」を海外へ!  ヨーロッパで普及活動が本格化。


2016年

県内の産学官が連携し「土佐酒振興プラットフォーム」が設立される。


2017年

土佐酒ブランドコンセプト 「TOSA NAKAMA SAKE」誕生!

18蔵元が一致団結! 世界を目指す

土佐酒をブランド化して世界に売り出すべく、高知県酒造組合が新たなブランドコンセプト「TOSA NAKAMA SAKE」を打ち出した。高知の方言「なかまにする」をキーワードに、「シェアする」ことによって生まれる土佐酒の価値を表現。「杯をなかま」「食となかま」「技をなかま」「人となかま」の4つの「なかま」をコンセプトに、国内外へのPRをさらに強める。


2018年

全国新酒鑑評会にて金賞受賞率全国2位、全米日本酒歓評会にてゴールド受賞率全国1位に輝く!

土佐酒が念願の全国1位を獲得!!

ホノルルで開催された「2018年全米日本酒歓評会」にて、土佐酒がゴールド受賞率全国1位の座を獲得。「土佐鶴酒造」が大吟醸・吟醸・純米部門で3冠を制覇。「浜川商店」「司牡丹酒造」が吟醸・純米部門でダブル受賞。「酔鯨酒造」「アリサワ酒造」「高木酒造」が吟醸部門で受賞を果たした。「甘口が有利」と言われる品評会において「淡麗辛口」が主流の土佐酒が実力を見せつける!