TOSAスパイスストーリー3「サンショウ」

ピリっと辛いサンショウの栽培は、仁淀川流域が有名。 さらに海の幸と出会い、新しい展開も見せている。

仁淀川流域で知られるサンショウ栽培
生産管理も徹底

日本で最も古い香辛料の一つとされる、青実サンショウ。柑橘系の爽やかな香りと、舌に痺れを残すほどの辛さが特徴だ。美しい清流と水はけの良い大地に恵まれた高知県では、仁淀川中流域を中心に、サンショウの栽培が行われてきた。

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フレッシュな色や香り、風味を保つために、収穫は手作業。乾燥の工程後も、雑味が残らないように、その日のうちに種をすべて取り除くなど、非常にデリケートな生産管理で知られる。

そんなサンショウは、うなぎ料理のアクセントや、「山椒もち」といった伝統菓子などで親しまれている。

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熟す前の若い実からのみ作られる青実山椒。美しい緑色の実がなる5月〜7月が収穫のシーズンだ。
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古くから水捌けの良い丘陵や山地に分布し、高知県でも仁淀川流域を中心に栽培が行われている。


山のスパイスが
海の幸と出会う!

サンショウの産地は仁淀川流域だけではない。物部川流域の香美市で育てられたサンショウが、今、太平洋で水揚げされた海の幸と組み合わせられ、新商品の開発が進んでいる。その名も、「ちりめんじゃこと山椒のオイル漬け」。

「土佐角弘海産」で商品開発を担当する北垣さんは、「サンショウのピリッとした辛味と風味が、地元で水揚げされるちりめんじゃこと、絶妙にマッチするんです!」と言う。

完全天日干しのしらすを使った、「上干ちりめん」の旨味を、サンショウが引き出す。山と海、どちらの恵みも豊かな、高知らしい展開だ。

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現在、金ゴマと白ゴマの二種を開発中。
地域おこしを兼ねた外商向け商品としてリリース予定だという。