多様なシーンで花開く〜平石 真紀さん〜

新たな需要に向け
高知の花々は家庭で楽しむ時代へ

高知県ではユリ、トルコギキョウ、グロリオサなどさまざまな花が栽培されているが、その多くは結婚式などの特別なシーンで使用される通称「業務花」と呼ばれる花材だ。
しかし新型コロナウイルスの蔓延によって業務花の需要は減少しており、南国市にある農業技術センターでは新たな層に向けた新品種の研究も進んでいる。なかでも、国が開発した従来の品種より日持ちするダリアやトルコギキョウの品種審査会、また種苗会社の新品種の試験ハウスには、県内の園芸農家の方が頻繁に視察に訪れている。花き担当の平石さんも「これまで高知のメジャーな花は意外と一般の方にはなじみがなかった。
これからはもっと気軽に家庭などで高知の花を楽しめるようになってほしい」と、今後の展開に大きな期待を寄せている。

ワンポイント「お祝いやギフトで主役を務める花」

平石さん_02
鮮やかでボリュームがある高知の花は、ブーケにされても主役になる。「優雅」や「華麗」といっためでたい花言葉が多いのも特徴。