マイスターに聞く 世界も認める高知の花の底力〜中島 義幸さん〜

ゼロからはじまり世界に認められたグロリオサ


世界最大の花のコンテスト「インターナショナルフラワートレードショー」でグランプリを受賞するなど、今や世界が認める高知市三里地区のグロリオサ。その立役者でもある中島義幸さんは、「色、形、大きさ、茎の強さが全くの別物なので、海外の方は驚かれますね」と語る。

中島さんは昭和55年に生姜の裏作としてグロリオサを栽培。初めての花きの栽培に苦戦しながらも、海外の論文を参考にした品質管理や、球根の選別など独自の手法を次々と実践し「サザンウィンド」などの新品種を開発した。近年は海外への輸出も盛んになり、アメリカでの市場価格は日本の数倍にもなるという。

また、今年はオランダの国際園芸博覧会「フロリアード」の開催年でもあり、中島農園からは新品種「カプリスロゼ」を出品予定。世界大会を目前に「白からピンクへと変化する世界初のグロリオサ。ブライダル業界からの評価なども楽しみです」と意気込みを語ってくれた。