ラ・ラ・ラ⾳楽祭 が紡いだ音楽の輪

高知らしさで溢れる アマチュア音楽の祭典!

 ライブハウスで個々に活動してきたアマチュアミュージシャンらが、一年に一度だけ野外に繰り出し、集い、高知の街が音楽一色に包まれる。優しい秋の風が吹き抜ける9月第3週目の連休ど真ん中、高知街ラ・ラ・ラ音楽祭は開催される。中央公園や追手門前、はりまや橋商店街をはじめとする11のステージで総勢130組、550人以上ものミュージシャンが次々と音楽を披露。いくつものステージを人がくるくる動いて、ミュージシャンのライブをハシゴする、これぞ高知の自由さが現れたアマチュア音楽の祭典。第8回から実行委員長を務める門脇隆彦さんは「これはイベントじゃない祭りや!」と声をはる。

 

そう、ラ・ラ・ラ音楽祭の開放感はよさこい祭りに似ている。音楽が突き抜ける青空と、音楽がこだまする商店街の下、ミュージシャンとオーディエンスが一体となる至近距離。参加者は小学生からシニアまで老若男女で、奏でる音楽は日本の伝統音楽からワールドミュージック、演歌にロックと色とりどり。そして、夕暮れどき、各会場でライブを終えた全てのミュージシャンが中央公園に集結し、一丸となってフィナーレを盛り上げる。その頃には、ビールを片手に音楽に酔いしれ踊り出す陽気な土佐人で溢れかえる。

 

開放感の渦に包まれ 音楽と人、人と人が繋がる

 2002年より18年の歴史を紡いできたラ・ラ・ラ音楽祭には、色んなドラマがある。年を追うごとに演奏の場が減るミュージシャンにとっては、いくつになっても現役でステージに立てるチャンス。しかもそれが青春時代の記憶を呼び覚ますストリートときたら、その爽快感はないだろう。一方で、県外から参加するミュージシャンの追っかけで来高した若者が、高知の自由さや面白さに感動してファンになるケースも多い。新しい音楽との出会い、ミュージシャン同士の繋がり、関係者同士の絆。「青空の下は開放感たっぷりで、出演者同士はもちろん、出演者と観客の距離が近いからすぐに繋がる。

音楽関係者同士のネットワークも広がって仲間が増える。ラ・ラ・ラ音楽祭は人と人との距離感を縮めてくれる」と門脇さんはその魅力を語ってくれた。今年19回目を迎えるはずだったラ・ラ・ラ音楽祭は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け中止を余儀なくされた。しかし、きっとまた来年、高知の街に溢れんばかりの音楽を届けてくれることだろう。