道の駅に集まるたからもの見つけた!
〜前半〜

道の駅に集まるたからもの見つけた!〜前半〜

旬の味覚、工芸品、自然、そして人。地元ならではの「たからもの」に出会えることこそ、道の駅を訪れる醍醐味。今回の取材では、こんなたからものを見つけてきました!

なぜ道の駅は地元の魅力の宝庫に?

「道の駅高知県ブロック会」で会長を務めた矢野さんによると、ドライバーの休憩施設として始まった道の駅だが、現在では「地方創生や観光を加速させる拠点」という役割を担うまでに進化。施設の運営側も「ここにしかない魅力」を掘り起こし、地元の個性を生かした道の駅づくりを行っているという。「一番のたからものは、やっぱり『人』。道の駅には個性的な地元民がたくさん関わっているからこそ、多くのたからものが集まってくるんでしょうね」。

教えてくれたのは!
20年以上 道の駅南国風良里に勤めた 矢野 信也さん

30年変わらない山里の味わい

道の駅四万十大正 山菜うどん

椎茸、虎杖(いたどり)、筍(たけのこ)など、山菜のうま味が溶け込んだ温かいうどん。春になると地元の山でスタッフたちが山菜採りをしており、時には常連さんも届けてくれるという。昔から変わらず、人と人をつないできた一杯。

ふわっと分厚い玉子が特徴

道の駅田野駅屋 玉子巻

皿鉢料理などの一品として田野町で愛されてきた「玉子巻」。地元の仕出店が道の駅にて単品で販売すると瞬く間に人気を集め、すっかり看板商品に。上写真の左が、仕出し・弁当「直(なお)」、右が仕出し・寿司「さくら」と、それぞれの店が作った玉子巻。どちらもファンが多い。

丈夫で長持ち!南国市産の特産刃物

道の駅南国風良里 土佐打刃物

「道の駅 南国風良里」では、鎌倉時代から受け継がれる伝統の「土佐打刃物」の数々が専用の陳列棚にズラリ。地元・南国市の鍛治職人たちが打ち鍛えた刃の美しさは、思わず見入ってしまうほど。

有限会社トヨクニ 濱口 誠さん

港町の道の駅が生んだ万能たれ!

道の駅かわうその里すさき
土佐丼のたれ

新鮮な海の幸が味わえる須崎。道の駅では鰹がたっぷり乗った豪快な「土佐丼」が人気だが、こちらのたれもまた絶品!あまりの美味しさに地元民から「分けてほしい」と声が上がって商品化。万能調味料として愛されている。

①道の駅 田野駅屋
田野駅屋の玉子巻が人気の理由

玉子巻とは、酢飯と具材を薄焼き玉子で巻いた寿司のことで、高知では皿鉢料理の一品としても親しまれている。中でも圧倒的な人気を誇るのが「道の駅 田野駅屋」で売られている厚めの玉子で巻かれた玉子巻。その人気の秘密は出品する2つの仕出し店が持つ玉子巻へのこだわり。仕出し・寿司「さくら」は酸味を抑えた優しい味付けで、北陸米を使用。開業当初からの味を守り続けている。仕出し・弁当「直(なお)」は、ゆの酢(※)を効かせた味付けが特徴。二台目社長が先代の味を守りつつ地元民の声を取り入れ改良を重ねて今の味付けにたどり着いたのだとか。玉子巻に対する両店のこだわりが今の人気につながっている。
※柚子を絞った果汁のこと

②道の駅 かわうその里須崎
かわうその里須崎オリジナルの「しんじょう君くじ」が人気!

「道の駅 かわうその里須崎」で人気のしんじょう君のぬいぐるみ。公式写真どおりの立ち姿と、寝そべりバージョンの 2 種類があり、デザインを手がけたのは土産物売り場の元店長の下元さんと、スタ ッフの梅原さん。もともとあった、かわうそのぬいぐるみが当たる「かわうそくじ」が人気 だったことから、しんじょう君ぬいぐるみもくじ引きで販売することに。1~4 等まであり、 どのしんじょう君が当たるかはお楽しみ!