話題になったとさぶしのアレ、今どうなっちゅう!?
とさぶしで再発見・新発見して話題になった高知の文化のアレコレは、その後どんな展開が生まれている? 再取材・新取材を行い、それぞれの今をお聞きしました。
須崎のうつぼ職人が 後継者を募集している!?
第13号で掲載! とさぶし ウェブ記事で 閲覧数 ナンバーワン!
グロテスクな顔つきの「うつぼ」は、今やれっきとした高知の郷土料理のひとつ。とさぶし第13号では、そのさばき方を「うつぼ解体新書」として紹介。「こんなに人気になるとは思わなかった」と語るのは、当時取材に協力してくれた細 川さん。
数ある魚の中でもさばくのが難しいとされているうつぼだが、細川さんは現在も加工職人のひとりとして活躍。居酒屋などでタタキや唐揚げといった料理で提供されるうつぼをさばいている。職人の高齢化が進み、後継者について考える昨今。「少しでも興味がある人は、ぜひ門を叩いてほしい」と話す。
とさぶし第13号(うつぼが町を救う?!)・・・須崎市のうつぼを巡るディープな特集。うつぼはさばき方次第で食感や味わいに大きな違いが生まれるという。
「うつぼ料理は高知の大切な食文化。魅力の発信に協力し続けていきたいです。」
うつぼ職人 細川 国男さん
岐阜県生まれ。須崎市に移住し漁師、そして居酒屋を続ける中、数々のうつぼ料理を考案。
郷土料理のレシピが 移住促進に一役買っている!
第35〜46号で掲載! 土佐おたからレシピが 郷土料理継承の 参考資料に!
県内各地に伝わる旬の郷土料理を簡単なレシピと共に紹介し話題になった連載企画「土佐おたからレシピ」。「第40号の『ナスのタタキ』を読んで、郷土料理の教室をやったんですよ」と教えてくれたのは、移住促進の仕事に携わる門田さん。
田舎暮らしを体験しに県外からやってきた 参加者の交流会で、ナスの名産地である安芸地域に住むお母さんたちによる料理教室を開催。ナスのタタキ作りで距離がぐっと近づいたそう。「食は高知の大きな魅力のひとつ。これからも交流の場をつくっていきます!」。
安芸地域の家庭ならではのアレンジも加えたナスのタタキ作り。地元の歴史からオススメの喫茶店まで、話題が広がったそう。「家に帰ってからも作ってみたい」という声も。
「とさぶしは高知をアピールするためのネタ帳。地元住民でも知らない魅力が詰まってますね!」
高知県 移住促進課 門田 充博さん
高知市生まれ。高知県へのU・Iターンを盛り上げるため、移住促進に関する事業に携わっている。
サラリーマン漁師の働き方が 全国から若者を呼んでいる!
第41号で掲載! サラリーマン漁師が ますます注目を 集めている!
「とさぶしに載ってからよ。テレビ局も週刊誌も取材に来たきね!」と豪快に笑うのは、以前「サラリーマン漁師」の取材に応じてくれた山本さん。実はこの人、これまでとさぶしを最も配った(!?)方。就職フェアや学校訪問に第41号(上記)を携えて、 配布した数はなんと200冊以上!「全国で漁師が減りゆうき。高知の漁業が続くかは若者がどれだけ知ってくれるかよ」と言う。
サラリーマン漁師であれば安定した働き方ができることから、昨年も若者が就職し、中には沖縄県石垣島の出身者もいるそう。山本さんは「若者を高知の漁師に!」とますます意気込んでいる。
とさぶし第41号(漁師のお仕事) ・・・県内の漁師たちを訪ね、漁業の今を取材。「漁師になりたい若者を呼び込むには、給与や休暇を安定して取れることが重要」と山本さん。
「サラリーマン漁師はお昼には仕事も終わるき、案外若者に向いちゅうで!」
三津大敷株式会社 事務長 山本 幸生さん
室戸市生まれ。地元の定置網漁の現場で「サラリーマン漁師」という働き方を提案し、リクルート活動に取り組む。
長宗我部元親のファンが ぞくぞくと増えている!
第1〜10号で掲載! 長宗我部元親の 連載まんが に反響が!
戦国時代の土佐の英雄、長宗我部元親。その勇姿を柔らかなタッチでコミカルに描いた漫画「戦国元親くん」は、かつてとさぶしで連載されていた人気作品で、平成27年には単行本としても発行。現在も読者から注文があるという。「その本は当時、当館でも販売していたんですよ!」と懐かしそうに話すのは、高知県立歴史民俗資料館の岩本さん。
「元親は戦国武将ながら文化的な一面もあって、いろいろな才能を持っていた人物。今後もまんがやゲームのモデルになって、若い人に元親の魅力がどんどん伝わってほしいですし、実像ももっと知ってもらいたいですね」。
戦国時代や長宗我部元親を詳しく知らない人でも、可愛らしいまんがを通じて、元親の志や当時の土佐の人々の生活に触れることができる。
「当館に立つ元親の像もイケメンと評判なので、ぜひ会いに来てください!」
高知県立歴史民俗資料館 総務事業課 岩本 佐代さん
大阪府生まれ。事務やイベントの開催などに従事している。