土佐に息づくさまざまな職人ワザ。
伝統の傍らに、 常に新しい展開があることも、 土佐らしい特徴の一つだ。
今回は、競輪をテーマに、 土佐の業を探訪!
すべては勝つために積み重ねる日々
幼い時から自転車に乗ることが大好きだったという山中選手。プロスポーツ選手への道を考えた末に競輪の世界へ進み、高校3年生の時に日本競輪選手会高知支部所属の山本剛選手に師事。時には朝6時から夜9時までにも及ぶ、練習漬けの厳しい日々を過ごした。現在も毎日の練習を欠かすことは無く、内容は「走る」ことがメイン。競輪場の中はもちろん海岸線や山道を走ることもあり、自然豊かな高知の地形は練習にも向いているのだとか。脚質(得意な戦法)は先頭を走る自力型だったが、より勝つために見直し、現在は後方について最後に勝負をかける追い込みスタイルに変更。結果がついてくるようになった。「ぜひ生で見て競輪の面白さを体感してもらい、高知で自転車競技が盛り上がって欲しい」と語ってくれた。
担当者と意気投合し、別のメーカーから乗り換えたという愛車は「Kalavinka(カラビンカ)」製。ちなみに同メーカーを高知県で使用しているのは山中選手と山原選手のみ。
令和元年に開催され優勝した「高知競輪場開設69周年記念よさこい賞争覇戦 G3」は、生涯忘れられないレース。 提供/日刊プロスポーツ新聞社
全国のロードレースにも積極的に参加。写真は長野県で行われた「東日本トラック」に出場した時のもの。
子どもと一緒に香南市の自転車イベントに参加した時の1枚。父の姿を見て、少し自転車に興味を抱き始めているとか。
山中選手の家族が営む帯屋町の喫茶店「SPOON」。食事やコーヒーを飲みによく訪れる、ひと息つける大切な場所