土佐の業 温故知新【書店員】「山中由貴さん」

作者の想いを読者に届ける懸け橋に

「あまりのクオリティの高さに、思わず足を止めてしまう」と話題になっている「TSUTAYA 中万々店」のポップやイラスト。これらを手がけているのが、書店員の山中由貴さんだ。年間100冊以上の本を読む、まさにプロフェッショナル。

「実は小学生の頃から絵を描くことが好きで、漫画家を目指したこともあります」と言う。山 中さんのモットーは、作者の想いを、文字通り、読者に届けること。本が手に取られる売り場づくりに全身全霊を込めるあまり、それがSNSなどで話題となり、作者本人が書店を訪れたこともあるほどだ。書店のフリーペーパー『なかましんぶん』の発行や、自ら本を選出する「山中賞」の発表なども話題になっている。

浦沢直樹先生とのツーショット取材協力/黒笹慈幾(南国生活技術研究所)

漫画家の浦沢直樹先生も、イベントで高知を訪れていた際に来店。山中さんは、浦沢先生のコーナーをポップで作って出迎えたのだとか。

フリーペーパー

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毎月発行のフリーペーパー「なかましんぶん」では、書店員が実際に読んで「素晴らしい」と感じた書籍や、お店のイベントなどを紹介。

売り場の立体工作

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売り場づくりでは立体工作も行う。手にとって遊べる立体作品や、およそ一ヶ月を費やしてつくった模型などもある。

ユーチューブ配信

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TwitterやYouTubeでも情報発信。毎年1月と7月に、山中さんオリジナルの文学賞「山中賞」の表彰式などもアップしている。

書店員としての活躍

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話題の書店員として活躍することで、本の売り上げに貢献。編集者より依頼を受けて、表紙イラストや帯、解説を担当したことも。