土佐の業 日々脈々【競輪選手】「山原 さくら選手」

土佐に息づくさまざまな職人ワザ。

伝統の傍らに、 常に新しい展開があることも、 土佐らしい特徴の一つだ。

今回は、競輪をテーマに、 土佐の業を探訪!

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自分で勝ちを取りにいく攻めのスタイル

かつて昭和の時代にあった「女子競輪」が「ガールズケイリン」と名称を変え、復活したのは平成24年のこと。その翌年に女子2期生としてデビューしたのが山原選手。令和5年4月には通算500勝を達成した、ガールズケイリンを代表する選手の一人である。そんな山原選手のモットーは「力を出し切って走りきる」という攻めのスタイル。あえて風の抵抗を受ける先頭に出て走り、積極的にレースを動かして自らの力で勝つことを目標に、毎回レースに挑んでいる。現在は、日本競輪選手会高知支部に在籍しながら山口県や熊本県でもトレーニングと練習を行っており、競輪のために生活する日々。「ちょっとクセがあるけど私は好き」という、ホームのりょうまスタジアムを走ると「ほっとする」と笑顔を見せてくれた。

元々レースで使っており、今は練習用にしている愛車は「Kalavinka(カラビンカ)」製。テーマカラーの紫色に桜模様があしらわれた、山原選手オリジナルの華やかなデザイン。

令和5年10月に行われた「松戸競輪・G1・オールガールズクラシック」。先頭を走るのが山原選手で、結果は優勝。

熊本まで通って受けているレッドコードを使ったトレーニング。始めてからというもの体幹が鍛えられ、走りも良くなったそう。

食事面では、毎食タンパク質を摂り入れることを心がけている。こちらは母お手製の愛情がこもったワンプレート。

父で師匠でもある利秀さんとの1枚。今も山原選手が乗る自転車のメンテナンスは利秀さんが行っている。