土佐の業 日々脈々【庭づくり】「竹﨑 女唯さん」

土佐に息づくさまざまな職人ワザ。

伝統の傍らに、 常に新しい展開があることも、 土佐らしい特徴の一つだ。

今回は、庭づくりをテーマに、 土佐の業を探訪!

植物のある暮らしを提案するお仕事

 高知県民の心豊かな暮らしに寄り添いさまざまな事業を展開している株式会社フタガミ。中でも高知県の気候に合った、提案型の庭づくりを手掛ける事業「84ガーデンガーデン」では、植物の育て方まで相談に乗っている。ここでガーデナーとして働いているのが、入社6年目の竹﨑さん。敷地内にある約250種類もの植物を管理しながら、植物と一緒に過ごす楽しさを提案するため、お客様の庭にも伺い、施工まで手掛けている。心掛けるのは、高知で育てやすく、初心者でも気軽に続けられるガーデンライフだ。「今後は、お客様のお庭づくりにもっと役立てるように、植栽はもちろん、エクステリアの知識も増やしていきたい」と勉強中だ。

農業大学では野菜の栽培を専攻していたため、草花の知識は入社後に猛勉強したという竹﨑さん。自然に任せたありのままの樹形を大切にしながら、植物が育ちやすい環境をつくっている。

いつも身につけている腰道具には、硬枝でも切れるハサミや移植ごて、株分けのカットから草引きまで使える山菜ナイフなどがある。

出勤後の最初の仕事は、庭のチェック。病気や枯れたものがないか確認し、美しい庭を維持するため、剪定作業を行う。

相談コーナーでは、お客様の理想を手描きでイラストに起こし、その後、エクステリアのCAD(設計ソフト)を使って図面化する。

ガーデンで育てたレモングラスを収穫して作ったアイテム。育てるだけでなく、植物の使い方や飾り方まで提案する。