自転車から見る暮らしに根付く風景

自転車から見る暮らしに根付く風景

電動スポーツバイク「e-bike」で、仁淀川流域の旧道を走るディープな自転車旅。
暮らしに根付く風景を楽しみながら、レンタサイクルでいの町から佐川町を目指す。

 自転車旅の魅力は、なんと言ってもその“小回りの良さ”にある。車では敬遠するような狭い道も気軽に進むことができ、よりディープな旅に適している。そしてここ、仁淀川中流域は、そんな自転車ライクな道が多く残る地域でもある。
 庄田伊野線(県道299号)や伊野仁淀線(県道18号)、集落の中心を走る狭い道路や、使われることの少なくなった山間部の旧県道など、どれもかなりローカルな道だが、その地域に暮らす人々にとっては暮らしや文化を支える主要道である。今回のコースは、そういった昔ながらの風景が残る道をあえて走り、美しい景色の中から、暮らしに根付く風景を再発見する旅である。畑の間を走る農道を使って迂回してみたり、訪れた集落で自転車を降りて住民の生活道を進んでみるのも面白いだろう。いの町から佐川町までは長い距離だが、自転車に電動アシストがついているので、坂道なども気にせず走っていける。初心者の方は、レンタルした自転車を終点の佐川町の観光協会で乗り捨てて、帰りはJRを利用するのもおすすめだ。

「仁淀川橋」手前の国道33号沿いには昔からある建物が並び、ノルタルジックな雰囲気。道は広くなったが昔の面影が感じられる。

土佐和紙工芸村「くらうど」前のストレート。眼下には蛇行する仁淀川、遠くには山々が聳え立ち、仁淀川中流域らしい風景が広がる。

現在も住民の生活道として利用されている「名越屋(なごや)沈下橋」。仁淀ブルーを間近に体験できるフォトスポットとしての人気も高い。移動中、車が来た場合などは待避所に停車すること。

対岸を走る物静かな雰囲気の庄田伊野線(県道299号)。古い民家などがぽつぽつと点在する。

いの町と越知町をつなぐ伊野仁淀線(県道18号)。緑が近くに感じられて気持ちいい。

少し寄り道して鎌井田(かまいだ)地区へ。映画「竜とそばかすの姫」の舞台のモデルになった「浅尾(あそう)沈下橋」や、地域の人の暮らしがすぐ近くに感じられるような景色が見られる。

山間を抜けて越知町に入ると、それまでの風景とは打って変わり、のどかな田園風景がお出迎え♪

創業110年の老舗うなぎ料理店「大正軒」で、エネルギーチャージ。

江戸中期より佐川で酒造業を営んだ「旧浜口家住宅」。旅のお土産購入や休憩にぜひ。

プランは自由自在!
レンタサイクルを活用しよう

 県内のほぼ全ての市町村で利用することができるレンタサイクル。自転車のタイプは、いわゆる「ママチャリ」と呼ばれるものから、スポーツタイプのもの、子ども用とさまざまで、最近ではe-bikeと呼ばれる、スポーツバイクに電動アシストユニットを取り付けた自転車も増えてきており、より速く快適に遠くまで行けるとあって人気が高まっている。 土佐清水市では、このe-bikeを取り扱う場が複数あり、あしずり温泉郷にあるホテル(宿泊者限定)や観光スポットでレンタルが可能。また、いの町では観光協会で借りた自転車を日高村と佐川町で乗り捨てが可能と、町村をまたいだ利用ができるようになった。四万十市でも、四万十川沿いにある7つのターミナルのどこで借りても、どこに返してもOKという「四万十川りんりんサイクル」があり、各市町村でより利用しやすい工夫がされ、楽しみ方の選択肢が増えている。便利なレンタサイクルを利用して、思い思いの自転車旅を楽しもう。