松田さんにとって牧野さんとは?
天真爛漫な笑顔で、寿衛さんと周囲を成長させた人。
牧野さんを支えた 妻・寿衛さんを思う
表現家の松田さんが「土佐の偉人の陰にこの女(ひと)あり」というテーマのもと、牧野博士の妻・寿衛(すえ)さんの楽曲制作を始めたのは、およそ4年前のこと。
「生涯をかけて偉業を成し遂げた牧野さんを支え続けた寿衛さんは、とても懐の深い女性だったのでは?」そんな着想を皮切りに、作家・大原富枝の小説「草を褥に」、朝井まかて氏の著書や講演などを通じて、寿衛さんの素顔を探し続けた。
そこで松田さんが見出したのは、牧野さんをそばで支えながら、たくましい女性に成長する寿衛さんの姿。平成30年に制作した「スエコザサ」では、牧野博士を敬慕し、信じ抜く様子や心細い心境などを音楽で表現。多くの人に寿衛さんの姿を伝え続けている。