それぞれの漁港で働く漁師を訪ねる「高知市春野漁港〜シラス〜」

チームワークで 魚の群れを追う

物心が付く頃から、漁師の父親の船に乗っていたという森沢忠弘さん。中学校卒業と同時に本格的に漁師の道を歩み始めた大ベテランだ。手がけてきたのは、「パッチ網(機船船びき網)」。3隻の船でチームになって、主にシラスを追いかける。船長である森沢さんの船が魚群探知機で群れを探しながら、一緒に網をひくもう片方の船に、無線で方向を指示。船長自らとれたシラスを漁港まで運搬することもある。

「この漁が好きだから、子どもの頃から自然と手伝っていた。一人ではできない漁だし、みんなでシラスをとれた時の達成感がたまらない」と笑顔で話してくれた。

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シラス
釜揚げはもちろん、高知県では生食で味わう「どろめ」としても親しまれている。なんと言っても鮮度が重要。 とれたてを味わえる、高知県ならではの郷土料理だ。

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