多彩で元気な花々が生産されている高知県。 高知の花はどんなふうに愛され親しまれているのか、 いろいろな人たちにインタビュー。 高知の花の魅力や暮らしに取り入れるヒントを贈ります。
「お花を贈りたい」と言って、 花屋さんに訪れる一人の女の子と 花屋の店員の心和むストーリー。 花は私たちの 何気ない毎日を豊かにしてくれる。
商店街の一角にある昔ながらの花屋さん「金子生花店」。時折、ここに一人で訪れては花束を買って帰る一人の女の子がいるという。
「お母さんにお花を贈りたい」と言う女の子に応えるのはスタッフの濵田達也さん。「どんな色にしたい? どんなお花を入れたい? どんなラッピングがいいかな?」、女の子に問いかけながら、花を贈る相手にどんな気持ちになってもらいたいか、時間をかけて一緒に考える。
女の子から「高知のお花はどれ?」と問いかけられることもあれば、女の子が気になった花を花束にすることもある。その日、女の子が持ち帰った花束は、近隣の生産者が育てたピンク色のガーベラ。「希望」という花言葉を持つガーベラは子どもが大好きな花だ。
「お花、ありがとうございました」。後日訪れたご家族の言葉で、花束のプレゼントが大成功だったことを知らされる濵田さん。贈り手の思いを形にするお手伝いは、もれなく幸せのお裾分け付き。次はお父さんかな? おばあちゃんかな? 女の子の来店が待ち遠しい。