普段の大会とはまるで 違う刺激的なステージ
普段の大会とはまるで 違う刺激的なステージ 「この10年で県内の軽音楽を取り巻く状況は随分と変わりました」。そう語るのは、高知で軽音楽を広めた第一人者と言っても過言ではない、窪川高校軽音楽部の顧問・横田直祐教諭。2011年に横田教諭自ら「軽音楽連盟」を立ち上げ、2013年には「高知県高等学校文化連盟」に正式加入が認められ、大会などが定期的に開催されるように。それを機に県内で軽音楽部が徐々に増えはじめ、現在は高校は27校、中学校は3校、総部員数約750人にまで増え、盛り上がりを見せている。そんな県内の軽音楽部が一堂に集まり、ひとつの目標にもなっているのが「軽音祭」。ここで上位入賞したバンド、もしくはラ・ラ・ラ音楽祭の実行委員会から推薦があったバンドが、そのステージに立つことができる。「出演した生徒達はいつもと違うステージ、環境、新しい出会いの中、たくさん刺激をもらったという声を多く聞きます。特に野外や街中で演奏できることはなかなかないので皆本当に楽しみにしています」。今年高知で開催予定だった総文祭など、軽音楽の全国的な大会はいくつかある。そんな中でもラ・ラ・ラ音楽祭のステージは、普段は同じ高校生同士で切磋琢磨している彼らにとって、県内の音楽愛好家や地域の方、そしてプロの方などと共演できる貴重な機会になっているのだ。
軽音楽部の祭典 「軽音祭」とは
2011年に始まり、これまで18回行われてきた「軽音祭」。高知の高校軽音部が一堂に会する県内最大の軽音イベントで、現在は7月に「夏の陣」、12月に「冬の陣」の年2回開催。県内高校軽音楽部所属のバンドやボーカル、ギタリストなど36組が参加し、上位入賞すると全国大会への切符を手にすることができ、過去には「軽音祭」で最優秀賞を受賞したバンドが全国大会でグランプリを獲得するなど活躍。高知県の軽音楽シーンのレベルの高さを見せつけた。
「自分達の音楽」を届けるべく日々精進!
土佐塾中学・高校在校生による邦ロックバンド。4人中3人が中学3年生とは思えない卓越された演奏技術を持ち、「次世代の高知音楽シーンを引っ張っていく存在」と注目を集める。曲もオリジナルを中心に演奏しており、「日々感じたことや伝えたいことを歌詞に込めている」という。曲調もいわゆるポップロックにとどまらず、ハードロック調のものやロックテイストとは違ったものまで幅広く、ライブも積極的に行いながら「皆さんに自分たちの音楽を届けたい」と頑張っている。
5人の力を合わせて今しかできない音楽を
「今、県内でコンテストがあったら優勝候補筆頭!」と、顧問の横田先生も太鼓判を押す、窪川高校軽音楽部所属のロックバンド。高校生バンドには珍しい5人編成で、ギター2人をコード弾きと1本弾きに分けて音の幅を広げたり、ボーカルが独立しているため細かい歌い分けができたりと、他のバンドにはない強みを持つ。出場を予定していた「こうち総文2020」へ懸ける想いは次の大会へ持ち越し。「いつかラ・ラ・ラ音楽祭のような舞台も経験し、音楽で高知を盛り上げたい!」と意気込む。
世代を超えて交わる音楽の輪【大学生・社会人】