須崎市中央商店街
高知市から車で西へ、およそ40分。産業が盛んな港町、須崎市にある 「須崎市中央商店街」では、街を盛り上げる多様なイベントに挑戦中だ。
開放的な港町で 活気を取り戻す挑戦!
町の記憶を伝えたい
高知県内でも有数の物流の集積地、須崎湾。そのすぐ側にある「須崎市中央商店街」には、港町らしい、開放的な雰囲気が漂う。戦前から続いてきた地元の日曜市では、東西150mほどのメインストリートに、最盛期にはなんと500を超えるお店が並び、当時はすれ違うのも困難なほど、たくさんの人が行き交っていたという。
そんな活気を取り戻そうと、賑わいづくりに取り組んでいるのが、須崎市の「中心市街地活性化協議会」。アートや音楽を組み合わせたイベントをはじめ、地域の香り豊かなグルメに着目した「スパイスマルシェ」、子どもたちがイベント出店を体験できる「わくわくサンデー」を開催するなど、若者が街を訪れるきっかけづくりに挑戦している。
協議会の会長、徳久さんは「商店街の中には、昭和の港町の愛が残っているものがたくさんある。それらを整理して、須崎の商店街の魅力として発信していきたい」と意気込みを語ってくれた。
須崎市中央商店街MAP
商店街を歩けば、当時の面影を残す老舗の旅館や染物店なども見つけることができる。シャッターを活用したアートも探してみて。
有限会社 徳久
100年以上、地域の祭りやイベントに関わってきた酒店。高知新聞販売所長を務める徳久さんは、商店街の空き店舗をペイントしたり、バルイベントを企画している。
有限会社 徳久/徳久 和宏さん
cafe&kitchen サラダ
アットホームな雰囲気の喫茶店。モーニングをはじめ、なんと200品以上のメニューがある。「とにかく自分が動く!」がモットー。
cafe&kitchen サラダ/森本 理恵子さん
すさきまちかどギャラリー
元々は須崎の町の発展に大きく貢献した、三浦家の旧邸。現在は文化交流施設として、アートイベントを中心に商店街を盛り上げる。
すさきまちかどギャラリー 館長/川鍋 達さん
凧屋輝
昭和42年から須崎市の日曜市に出店を続ける、「日曜市のドン」。提供するたこ焼きやお好み焼きには、なんと出店当初からの常連客も。
凧屋輝・長山 征洋さん
街の一言
地元食材とスパイスで 新たなグルメコンテンツを!
須崎市と言えば「鍋焼きラーメン」が有名。さらに街を盛り上げるため、「新しいグルメを生み出そう!」と挑戦しているのが、地元食材とスパイスのコラボなんです。実は須崎市は、美味しいカレー屋さんが多いエリア。既に開催した「スパイスマルシェ」に続き、イベントでのブース出店や商品開発にチャレンジしていきますよ!
まじま食堂/眞嶌 直子さん