土佐酒の愛されポイント「モテる秘訣!」

食中酒として愛される土佐酒
淡麗辛口の土佐酒は 山川海の美味を下支えする味

「高知の料理人である自分にとっては、しっかりした味付けの料理を邪魔しない、味わいを引き出してくれる土佐酒はとても魅力的ですね。まさに名食中酒です。」
土佐酒アドバイザー 酒肴 かもん亭 店主・伊藤優介さん

 一般に「土佐酒は淡麗辛口」と言われるが、もう少し説明するなら「土佐酒の飲み口はすっきりしている、キレがある。それでいて、味わいの輪郭がしっかりしているのが特徴」と、「かもん亭」の伊藤さん。ゆえに土佐酒は、旬の食材が豊富で、味付けもしっかりしている土佐の料理と合わせても、お酒と料理の味が口の中で反発せず、調和しやすい。料理もお酒も、どちらも楽しむことができる。また、土佐酒は食材の良さを引き出すことにかけても優れ、例えば海産物の生臭さをおさえ旨味を増幅させたり、野菜のアクの裏に隠れている個性をより引き立てたりと、特筆すべき点が多い。まさに、豊かな山の幸、川の幸、海の幸を下支えする、名食中酒というわけだ。


食べ物同様、日本酒にも季節がある!
日本酒には春夏秋冬の味がある 旬があるお酒は日本酒だけ!

「リラックス、若返り、身体を温める効果、食とともに楽しめる季節の味わいなど、日本酒には他の酒類にはない魅力がたくさん! 世界に広がる大きな力を備えており、今注目を集めています。」
高知県酒造組合理事長 竹村昭彦さん

夏には身体を冷やし汗で失った体液を補充する果菜類、冬には血のめぐりを良くし身体を温める根菜類と、季節の食べ物には理にかなった効用があるように、実は日本酒にも食べ物と同様、旬がある。春の「しぼりたて新酒」は、生まれたての生命力に溢れ、冬の間に鈍った内臓を活性化。夏の「生酒」はフレッシュでいて爽やか、身体を冷やす効果も高く殺菌作用もあり。秋の「ひやおろし」は熟成したリッチな味わいで夏の疲れを癒し、寒い冬に向かう身体づくりに効果的。冬の「燗酒」は全身に染み込むような旨みが身体を温めてくれる。  竹村さんいわく「旬の日本酒は、旬の食材とぴったりとくる」。まさにそれは、天の采配としか思えぬほどのマリアージュを奏でる。


酒類の中でもリラックス効果が絶大!
土佐酒は最強の コミュニケーションツール

 古くは2000年もの間、日本人に愛飲されてきた日本酒には、他の酒類に比べ、実は特有の利点がたくさん。①ストレスによる血管の収縮を和らげる「アデノシン」という物質が多量に含まれておりリラックス効果絶大で、緊張感を取り除き人と人の距離をぐっと縮めてくれる。②他の酒類と比較すると体温が長時間に渡り2度ほど高くなり、熱い語らいを誘う。③活性酸素を除去し老化を防ぐ「フェルラ酸」を多く含み、愛飲者には年齢以上に若々しく活発なコミュニケーションを生み出す。  さらに、酒を酌み交わせば、身分、性別、年齢を越えて仲良くなる土佐人の自由な気質が加わるとなれば、まさに最強。飲み飽きない「淡麗辛口」の土佐酒は、宴席で最強のコミュニケーションツールとなる。


世界レベルで評価される土佐酒
国内外の日本酒品評会でも 数々の受賞歴を誇る土佐酒

「土佐酒はとても個性豊か。それぞれの蔵元の思い、造り方で丹念に造られ、どれもレベルが高く呑み飽きません。ぜひ18通りの味わい、魅力を感じてください。」
鬼田酒店社長・鬼田知明さん

「高知県には18の酒蔵があるが、それぞれの想いがあり、18通りの美味しさがある」。鬼田さんの言葉通り、同じ純米酒を飲み比べても味わいや香りは多種多様。「淡麗辛口」の酒造りをベースに進化をとげてきた。古くから伝承されてきた技法と特色を活かしながら、18蔵が酵母開発や全酒蔵のデータ分析を行い共有。ライバルを越え、積極的に近代技術を導入し、独自の味わいを目指して、18通りの個性を買い手へと繋げる。これが、土佐酒が他県の酒造りとは圧倒的に異なる点だ。 「お酒を伝える楽しみはそれぞれの本質を知れば知るほど奥深く無限大。造り手のメッセージをしっかりと受け止め、好みに合った日本酒を選んで欲しい」。


18通りの造り手の思いを伝えたい
日本酒の可能性を 追求しながら 18通りの個性を 醸す土佐酒

「高知県には18の酒蔵があるが、それぞれの想いがあり、18通りの美味しさがある」。鬼田さんの言葉通り、同じ純米酒を飲み比べても味わいや香りは多種多様。「淡麗辛口」の酒造りをベースに進化をとげてきた。古くから伝承されてきた技法と特色を活かしながら、18蔵が酵母開発や全酒蔵のデータ分析を行い共有。ライバルを越え、積極的に近代技術を導入し、独自の味わいを目指して、18通りの個性を買い手へと繋げる。これが、土佐酒が他県の酒造りとは圧倒的に異なる点だ。 「お酒を伝える楽しみはそれぞれの本質を知れば知るほど奥深く無限大。造り手のメッセージをしっかりと受け止め、好みに合った日本酒を選んで欲しい」。


利き酒感覚でたのしめるバルスタイル
味だけじゃない、もてなし方も進化する こだわり派、土佐酒酒場

「種類や深みが豊かな土佐酒は、酒蔵を飲み比べたり、温度を変えてみたりして、自分好みのお酒に出会えるのが楽しいんです!」
土佐酒アドバイザー 全十八・蔵元テロワール 土佐酒バル 山崎孝二さん

 高知県にある18の酒蔵それぞれの個性は、それらの楽しみ方までも豊かなものにしている。例えば、高知市の飲み屋街、帯屋町の一角にある「土佐酒バル」では、18酒蔵全ての土佐酒の利き酒を提案。種類豊富な土佐酒を横に並べて、少量ずつ味わえば、それらの味の特徴や違いが楽しめる。  また、蔵元が位置する土地柄やお酒をつくる杜氏さんのこだわりまでもが垣間見えてくる。「吟醸酒」や「生酒」といった同ジャンルの日本酒でも、酒蔵ごとに飲み比べてみれば、香りの華やかさの質が異なっていることがわかったり。ほろ酔い気分になる頃には、土佐18蔵元が醸し出す多様性を実感できるだろう。


定番酒も温度を変えて四季を楽しむ!
花冷え・常温・ぬる燗・熱燗… 温度の違いでたのしみ方も変わる

 ご飯も温度によって合うおかずが変わるように、同じお米を原料とする日本酒も、飲む温度によって香りや口あたり、味わいが変化する。例えば、同じ銘柄のお酒でも「冷や(10℃程)」と「ぬる燗(40℃程度)」では味わいは異なると「土佐酒バル」の店主・山崎さん。温かい温度にすれば甘みが増し、香りも豊かになるなど、温度を変えて楽しむとことができるのも日本酒の醍醐味だ。  春は「常温(20℃程度)」、夏は「花冷え(10℃程度)」、冬は「上燗(45℃程度)」と季節によって、合わせる料理によって温度を変えるのも一興。また、熱燗から少しずつ温度が下がるにつれて変わってくる味わいを楽しんだり、人肌で温めて味を調整したり…。日本酒の世界は奥深し。