文旦アンバサダーが愛した 文旦の世界

街路市や青果店の軒先に、 黄色く丸い大きなあの姿が並び始めると心がワクワクする。 そんな郷土の味に惚れ込んだ、文旦アンバサダー・松田雅子さんに聞く 「土佐文旦のこと」。

松田さんの著書『文旦好きがこうじて』むき方解説のDVD付き

無尽蔵に注がれるまぶしき文旦愛 そこまで夢中にさせる魅力とは?

 一つひとつ皮をむいてようやくお目見えするその姿。ひと口食べたら口の中が爽やかな幸福感に包まれて、高知人なら「ああ、これこれ」と思わず目を細めてしまう。それが、高知を代表する柑橘の一つである「土佐文旦」。  そんな土佐文旦に特別な思いを寄せる松田雅子さん。

松田さんが企画・制作・発行・デザインまで手がける「文旦ムキムキ通信」。年3回発行されている。

嫁ぎ先が高知市春野町の文旦山の麓にあったことから土佐文旦にはまり、いろいろな方法でその魅力を発信し続けている。「果肉一粒一粒が密集した形の美しさ、口の中ではじける果汁のおいしさ、プリッとした食感…。おいしいことはもちろん、香りに癒されてリラックスできたり、コミュニケーションツールになったりと、魅力を語り出したら切りがありません」と微笑む。

こちらは文旦ムキムキ隊。イベントや注文で大量に文旦が必要になった際は、みんなで集まってひたすらムキムキ。

これまで続けてきた「文旦ムキムキ」生活の中で、より効率良く皮をむく方法やいろいろな楽しみ方を見つけ「これはみんなに教えちゃらんと!」と、高知人のおせっかい精神を発動させて動画配信や県外での講座を開催。どうしたら文旦の魅力をより多くの人に伝えられるかを常に模索している。

手間を惜しまず丁寧にむかれた文旦は、まさに芸術品のような美しさ。この状態で人に渡すと大変喜ばれるのだそう。

「ここ最近は県外や海外からも注目されていて、文旦ムーブメントが来ていることを肌で感じています。これからも私なりの方法で応援していきたいです」。

文旦の剥き方講座〜外皮を器にするむき方〜

\ムッキーちゃんを 使うよ!/

1.白ムッキーの突起部分で皮をぐるっと一周します。通称「赤道ムキ」。
2.切れ目に指またはスプーンの柄を入れて実と皮をはがします。
3.左右にひねって皮をはずし、実を小房に分けます。
4.黄ムッキーについた金属の刃で房の皮を割きます。
5.手で房を揃えながら皮の器に盛り付けたら出来上がり♪