雄大な太平洋が目の前に広がる、 香南市夜須町(こうなんしやすちょう)。
この地で栽培される「高知ブランド」の果物には、
自然の恵みはもちろん、生産者たちの熱意がこもっている。
香南市夜須町のブランド果実として有名なスイカの「ルナピエナ」にも、生産者たちの工夫が凝らされている。半世紀の試行錯誤のもと、海辺の温暖な気候や恵まれた日照などを生かして編み出されたのが、スイカとしては全国的にも珍しい「空中立体栽培」。
太陽の光をできるだけ浴びせるため、なんと大きなスイカの玉を宙に吊り上げた状態で育てているという。
生産者の一人である古井さんは「成長するにつれて重くなるスイカが地面に落下しないように、一玉ずつ気にかけて育てていますね。一株につき一玉まで間引き、水分のコントロールもシビアに。手間をたくさんかけることではじめて、見た目も美しく、中身もうま味が凝縮された、高糖度のルナピエナになる」と言う。
自然の恵みはもちろん、果物にかける生産者の熱意こそ、高知ブランドの実力を支えているのだ。
ハウスで育てられているルナピエナは、夏場はもちろん、冬場の中玉を中心に、大玉が5月から7月頃まで出荷されている。
買える場所:直売所「やすらぎ市」「道の駅やす」など
おすすめの食べ方:食べる直前まで冷蔵庫で冷やし、大きめにカットして食べる