「七人ミサキ」の人数が 増減することは無い？
次のメンバーはあなたかも…
「七人ミサキ」は、高知県をはじめ、主に四国地方や中国地方の山野や路上を徘徊する霊怪の一種。変死者の霊が7人一緒にさまよっているとされる。高知県では山や川、海で突然寒気がして高熱を発することを「七人ミサキに憑かれた」といい、憑かれた時は家の門口に本人を外向きに立たせて箕（み）であおり、症状が重い場合は僧侶や太夫（たゆう※１）や巫女などの宗教者に祈禱（きとう）してもらったという。 地域によってさまざまな言い伝えがあり、土佐郡大川村では、猿の罠にかかって死んだ平家の落人（おちうど※２）7人の祟りといわれる。高知市春野町では戦国武将・長宗我部元親に切腹を命ぜられた吉良親実（きらちかざね）の７人の家来の怨霊によるものといわれ、親実を祀った「木塚明神」（現吉良神社）もある。 七人ミサキは、人間を1人取ると1人は成仏できるといわれているので、もしかしたら次のメンバーはあなたかもしれない…。