今回のテーマ/高架下で繰り広げられる金曜市
愛宕商店街を横切るJRの高架下で行われている金曜市にて出店中のデンマーク人シェフに「スモークサーモンとほうれん草のタルト」のレシピを教わった。
以前は夜まで 行われていた地元の 人々に欠かせない金曜市
愛宕商店街の中頃を横切るJRの高架下で、毎週金曜日に行われている「金曜市」の歴史は1926年に遡る。当時の朝倉町で誕生した街路市がルーツで、その後、1950年代に愛宕へ移転。そして市道が整備され、2009年、高架下の敷地に「愛宕町広場」が誕生したのをきっかけに、この広場で開催されるようになった。「今は1列だけになったけど、以前は2列になってたくさんの店が連なって、時間も朝から夜の19時過ぎくらいまで行われていたんですよ」と古くから金曜市で出店を続ける方々は教えてくれた。その言葉通り現在は200m強の距離に15店舗ほどが軒を連ね小規模なものとなっている。しかし、お客さんとお店の方がやり取りを繰り返すその活気は他の街路市同様。近くの住宅街に住む地元の人々を始め、プロの料理人達もこぞって訪れているという。
週末にかけて準備をする プロ料理人御用達! 珍しい野菜なども並ぶ
プロの料理人が多く訪れる理由のひとつに、「金曜日に開催されている」ことが挙がる。忙しさを極める週末に備えて、食材を揃えておこうと料理人が訪れ、大量に食材を買うこともしばしば。また、旬の野菜や下ごしらえがなされた山菜などが数多く並ぶこと、さらには珍しい野菜を揃える水田さんなど、金曜市でしか出店しない人がいることも大きな理由になっている。中には今回のレシピを教わった、普段は自分のレストランで腕をふるうデンマーク人シェフのトービアンさんなど、出店者もユニークな顔ぶれ。「昔は通称・誕生日のおっちゃんやエレガントのおじちゃんなど、名物出店者もたくさんいました。それだけ活気に溢れる市だという証明かもしれませんね」と関係者。週末の食材の買い物に、お店の人とのやり取りを楽しみつつお買い物を楽しんでみるのもいいかもしれない。
スモークサーモンと ほうれん草のタルト
材料
ほうれん草・・・・・・200g
燻製サーモン・・・160g
バター・・・・・・・・100g
小麦粉・・・・・・・・160g
塩・・・・・・・・・・・・少々
水・・・・・・・・・・・・適量
ニンニクの茎・・・・・・少々
卵・・・・・・・・・・・・・・・4個
牛乳・・・・・・・・・200cc
塩コショウ・・・・・・少々
モッツァレラチーズ・・・100g
手順1
ある程度硬さを残したバターと小麦粉、塩を入れ、様子を見ながら少しずつ水を加えつつ、まとまるぐらいに混ぜ合わせる。
手順2
蒸して2、3cmほどに切ったほうれん草と燻製のサーモン、ニンニクの茎をボウルで混ぜる。
手順3
23cmのタルトの型にクッキングシートを敷いて伸ばした生地を乗せ、さらにクッキングシートをその上に置いてオーブンに。200℃で10分ほど焼く。
手順4
焼いた生地に具材と卵、牛乳、塩コショウを混ぜたものを乗せ、その上にチーズを並べて200℃のオーブンで約35分ほど焼けば出来上がり。