〜アートの分野からも牧野博士にラブコール!〜デザイナー/里見 和彦さん

里見さんにとって牧野さんとは?
時代の違いを超えて、現代に訴えかけてくる説得力がある。覇気に満ちた人。

歴史ロマンを駆り立てる 若き牧野富太郎の肖像

長年にわたって博物館や博覧会の展示デザインを主に手掛けてきた里見さん。高知県立牧野植物園の常設展示を担当した人物でもあり、その後も展示デザイナーとして植物園に勤務。およそ30年もの間、牧野博士と向き合ってきた。

「デザイナーとして学んだのは、対象への愛。牧野さんの植物画を見ても、書かれたものを読んでも、本当に植物が好きじゃないと、ここまでできないって思う」。

現在は、練馬区立牧野記念庭園で令和5年4月3日から公開される、晩年の牧野博士の書斎を再現する仕事に取り組む。「常軌を逸したところもあるけれど、誰もが好きになってしまうような茶目っ気もある。そんな牧野さんの個性を表現したい」と話してくれた。

牧野博士の蔵書を手描きで再現しているところ。