生産者たちが力を合わせて生み出したエメラルドメロン

雄大な太平洋が目の前に広がる、 香南市夜須町(こうなんしやすちょう)。

この地で栽培される「高知ブランド」の果物には、

自然の恵みはもちろん、生産者たちの熱意がこもっている。

とさぶし47-エメラルドメロン①

「エメラルドメロン」と言えば、高知県の高級マスクメロンの代表だが、実は「夜須町のメロン栽培の窮地を救った存在」と言われていることは、あまり知られていない。

エメラルドメロンが誕生した平成4年より前のこと。夜須町のメロン畑では、作物の根が枯れてしまう病害が時折発生し、農家を悩ませていた。「なんとか手はないものか」とメロン部会夜須支部の生産者たちがたどり着いたのが、「隔離栽培(隔離床)」という方法。

特殊なシートを使ってメロンの根を守り、病害を防ごうとしたのだ。支部長の永野さんは「それで病害はぴたっと止まったけれど、それよりも驚いたのは、収穫できたメロンの甘さよ!シートを使ったことでメロンの根が余分な水分や栄養を吸わなくなって、糖度も肉質も格段に良くなった」と振り返る。

とろけるようなジューシーな食感のエメラルドメロンは、力を合わせて課題を乗り越え続けた、地域の生産者たちの努力の結晶なのだ。

とさぶし47-エメラルドメロン②

「一木一果栽培」や細かい水の管理など、エメラルドメロンを育てる日々の努力は並大抵ではない。

買える場所:直売所「やすらぎ市」「道の駅やす」など
おすすめの食べ方:食べる直前まで冷蔵庫で冷やし、大きめにカットして食べる