夢を追いかける ベテラン漁師
「子どもの頃から釣りが好きだった」と話す奥田牧男さん。中学校を卒業すると、地元のカツオ船団の乗組員になり、15年にわたってカツオ漁に従事。その後、「自分の船を持ちたい」と独立した。
現在はベテラン漁師としてさまざまな漁をこなすが、伝統漁法である「曳縄漁」もそのひとつ。漁船で引く擬似餌に食いついたカツオを釣り上げるが、船の速力や海の潮目、なぶら(魚の群れ)の発見など、長年培った経験と技術が欠かせない。「漁師になりたいと研修生も来てくれるので、しっかりサポートしたい。僕よりも上手になったら困るけど!」と笑う。
カツオ
春には初ガツオ、秋には戻りガツオと、旬の時期がある。刺身をはじめ、薬味をふんだんにのせてタタキで食べるのが高知流だ。