Posted on 2014.09.24

暮らしのこだわり 03

スモールミュージアム

探究心が無限に広がる。
お家はアートな博物館。

藤田 浩徳さん(49)・俊子さん(45)高知市長浜


 夫婦ふたりとも彫刻や鍛金をやるので、大工仕事は得意。古い平屋を買って、自分たちで壁を抜き、屋根も葺き替えて、配管もして、家族の住まいにしました。自分たちの作品も飾って、暮らし自体が遊びになるのがいいですね。 
 長男が小学生になった時から、自由研究で昆虫標本を作るようになりました。最初は子どもと一緒に試行錯誤。蝶の羽根の広げ方が難しいとか、バッタはお腹に綿を詰めないといけないとかで、せっかく採ってきても標本にできなかったことも多々ありました。自分で調べたり専門家に聞いたりして、だんだん要領がわかってきました。毎年、同じ場所で採る昆虫も、何年か続けると個体の大小や採れる数に変化があるのがわかります。さらに、下の子は兄がやったのを見て、また違う採集やまとめ方で研究を「上書き」していけるんですよね。


今年はナマズの標本にチャレンジ中。 骨をパーツごとに分類して、組み立てていく。

どこか人間味のある動物の作品がさりげなく家の中に置かれている。


 
 去年は空港の近くで車に轢かれたタヌキを拾ってきて、骨格標本にも挑戦しました。内臓を抜いてから、使わなくなった風呂桶に浸けて腐らせ、2か月かかりました。途中、水を換える時は臭かったりして大変でしたが、知らないことをやるのはいいですよ。自分の技術にもなるし、そこから新しい世界が広がるから。
 ちょっとした公共のスペースや学校の空き教室でも、子どもが作った自由研究や絵をアート的に展示すると、それを見た別の子が影響されて次の探究につながっていく。ただ壁に吊るすだけじゃなくて、自分で陳列台を作ったり、ライティングしたり、見せ方を工夫すると楽しいですよ。例えば、一匹だけの昆虫標本に、スケッチを添えたりすると十分アートになりますよね、こんな風に。

 


長男が6年間まとめた研究ノート。タヌキの解剖の様子も細かく記されている。


3兄弟はジュニアオーケストラにも所属する。親子5人でセッションすることも。

藤田さんのHPはこちら。 アトリエニッチ

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