Posted on 2014.09.24

アゲアゲ天国 Vol.8

宇佐の土佐真珠

宇佐の町を歩いてみると、お菓子屋の店先に「真珠」の文字。
なんだろうと店を覗くと、貝の形の最中菓子。
一口食べると、あんこの中から真珠が現れる。

土佐市宇佐の銘菓、土佐真珠

 「この海で真珠を養殖していた時代があったがです」。北代菓子店の四代目店主、北代晃一さん(34)は「県交通の車庫の辺りに工場があって、宇佐の人はみんな働きに行きよったと母が言うてました」と記憶をたどる。昭和30年代、浦ノ内湾の漁師のほとんどが真珠養殖に携わるほどだったが、長くは続かず10年ほどでハマチ養殖などに切り替わった。  
 晃一さんの曽祖父が駄菓子屋を開いたのが明治46年。二代目の祖父は和菓子の修業をし、真珠養殖で活気のあった時代に「宇佐の銘菓を」と真珠型の最中菓子を考案した。毎日炊いたあんこを貝型の最中に詰め、真珠に見立てたお餅を入れる。今も毎日100個、お盆やお彼岸は300〜400個を作る。 
 三代目の父が亡くなってから、晃一さんは店を継いだ。「味も材料も変えていません。ただ自分は昔の味がわからないので、今でも91歳の祖母が味見担当」。しかし最近、常連さんに「餅が大きゅうなったがやない?」と言われる。餅もあんこと同じく手作り。餅粉を練って棒状にし、包丁で切り分ける。「あの餅が好きとお客さんに言われているうちに、自然と大きくなったがでしょうか」。

 


土佐真珠を受け継いだ、北代菓子店の北代晃一さん、麻衣さん

四代目の晃一さんと、妻の麻衣子さん。


宇佐の銘菓、土佐真珠パッケージ

北代菓子店のある宇佐の商店街

土佐真珠の新旧パッケージ

土佐真珠の箱のデザイン。左が初代、右が現在のデザイン。


北代菓子店の看板

【とさぶしMAP】北代菓子店

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