Posted on 2013.09.24

とさ印 その四

高知市立養護学校の『Rなイス』

なかなかNice!

 シンプルなデザインと、この曲線に目を見張りました。そして、1脚2500円(税込)という破格の値段。自宅のリビングに置きたいなぁと思い、迷わず買って帰りました。  
 座面が縦方向にも横方向にも曲線。座るとおしりにピタッとフィットするので、背もたれがなくとも、姿勢よく座れ、疲れません。

愛用者 寺山亜希さん(デザイナー)

 


高知市立養護学校高等部の木工部の手作りのイス。高知県産のヒノキを使い、一つひとつ電動のこぎりで切り出し、丁寧に磨いて作られる。 年1〜2回開催する市養市の他、高知市本宮町のカーニバルコーヒーでも展示・販売をしている。


 


逸品の制作現場 
Rなイスを制作する、高知市立養護学校の澤田直柔先生を直撃しました!


——Rなイスはどうやってつくられているんですか?
木工班は、1年から3年まで19人。ヒノキの木材から24の部材を糸鋸で切り出し、磨き、組み立て、塗装の作業をしています。一度塗装した後、紙やすりで研磨し、2度塗り3度塗りを繰り返し、触り心地をなめらかにしています。曲線の意味を持つ「R」を、商品名につけました。

——どのようにして誕生したのですか?
3年前に木工担当の二宮先生が発案しました。当初は、すのこ状の座面に曲線を持たせたものでしたが、「もっとよいものを作りたい!」と改良を重ねました。2012年、縦・横どちらにも曲線を持たせた椅子になりました。くぎを使わず、ほぞ組とボンドのみで接着しているんですよ。

——お値段、安すぎやしませんか?
材料費+次の開発の材料代を少しのせるような形で値段を決めています。無塗装のものが2500円、色を塗ったものが2800円です。お客さんは、安い安いと言って買ってくれますね。もし、値段を上げたとしても売り上げ分は高知市に返すことになるので、年間の製造量や売り上げを計算して、この価格になっています。

——新商品は?
くぎを使わない8角形のコーンボックスを試作中です。ワインを冷やすボックスを目指しているのですが、まだ水漏れする。2学期に向けて改良したいですね。



●高知市立養護学校とは:高知市本宮町にある養護学校。主に知的障害のある子どもが通学している。小学部・中学部・高等部・訪問学級がある。高等部は、木工班、縫製班、農耕班にわかれて、毎日作業をおこなっている。 

●市養市(しよういち)とは? 生徒たちが作ったものを販売する市。木工班のロングヒットは、かえるのまな板。生徒が売り場に立ち、「こんなものを作れてすごいね」という声をかけられることも多い。

  • share
  • tweet

Tag

トップページへ