Posted on 2013.03.24

暮らしのこだわり 02

ピザ窯

広がるピザの輪。
おいしく楽しい、出会いの庭。


橋田 譲治さん・美由希さん(土佐市)

 「冬はピザでも焼きたいね」──去年の夏、浮上した思いつきにチャレンジすることに。
 インターネットで調べて夫がピザ窯の設計図を描き、材料をそろえ、組み上げて……。近くの陶芸をしている友人のアドバイスをもらいながら、約半年後、ようやくピザが焼けるように。最初に焼いたピザは、感動のおいしさでした。
 夫はものをつくるのが好きで凝り性だから、やり出すと止まりません。薪を調達したり、椅子やテーブルをつくったり、「休日も忙しい」と言いますが、どこか嬉しそうです。
 「ピザを焼く」と言うと、「行きたい!」と反応する人が多くて、子どもつながりの家族、中高時代の友人、会社の人など、色んな人が集まってくるようになりました。3kgくらいの小麦粉をこねて、ピザソースからつくり、何十枚も焼くんです。
 用事は増えるし、人は集まるし、まさかこんなことになるとは想像していませんでした。でも、みんなが楽しんでくれて、窯づくりや薪割りを手伝ってくれる友人が現れ、出会わなかっただろう人ともつながりができました。一番変化したのは、実はシャイでインドアタイプだった夫かもしれません。
 2人目の子どもの出産を機に、2年前に新築しましたが、建築士さんがびっくりするくらい、わが家はモノが少ないんです。モノをなるだけ持たない、形や性能にこだわり、しかも安く買う、がわが家流。食器洗い機、IHヒーターなどネットで取り寄せ、トイレも自分たちで購入して大工さんに取り付けてもらいました。小さいものを買うときはあれこれ悩むくせに、大きな買い物はなぜか即決。家も車もそうでしたが、結果オーライ。失敗したと思ったことはありません。
 1階は大きなリビングが1つで、中庭にウッドデッキを貼り、家の中と外が一体になったつくりです。2階はロフトスペースと家族全員が一緒にやすむ寝室。この春、長男は中学生になりますが、子ども部屋をつくりませんでした。個室にこもらず、家族みんなが何をしているかが見える暮らしをしたい。親は「こんな家にはよう住まん」と言いますが、夏は風が通り、冬は暖かです。
 オープンな家での暮らし、ピザ窯に集まる人たち……家族と、友達と、食べて飲んでおしゃべりする時間が増えました。
                                          (美由希さん談)


暮らしのこだわり インタビューこぼれ話
「モノをもたない暮らし方」の極意に迫る!――美由希さんに聞きました​

――子どもが2人いると、おもちゃや服などモノがあふれてきませんか?
▼近くにわたしの兄と姉がいるので、おもちゃや服を順々に回しているんです。子どものものはあまり買ってないですね

――ついついモノが増えてしまう「捨てられない」性分なんですが……
▼確かに、親世代はモノが多すぎますよね。うちは、収納スペースが少ないんです。だから、出したままできれいに見せているものもあります。

――なるほど、お米もガラス瓶に入れて、キッチンカウンターに飾ってますね~。
▼うちはリビングの中にキッチンがあるので、お客さんもカウンターに集まってくつろいでいます。たいていは調理器具や食器がたくさんあっても、実は使ってないものが多いのでは……。

――確かに……。「買わない」「捨てる」コツみたいなものはありますか?
▼う~ん、性格かもしれませんが……。以前住んでいたアパートが狭くて押入れが1つだったので、そこに入るだけのものしか持てなかったんです。モノを動かして掃除するのも大変なので、「モノを持たない」という暮らし方が習慣づいたのかな。

――でも、家や車など大きなものは、どん!と買うんですね。
▼なぜかそういう時は迷いません。家を建てようと決めた時も、いろんなハウスメーカーを見たりしないで、ある工務店のホームページを見て、これだ!と決意しました。

――オトコマエですね~。で、新築して広いお家になって、「さあ、買おう!」にはならないんですか?
▼工務店さんが「モノをもたない」といった考え方で、収納スペースは1か所に集めるという提案でした。そこにも共感したんです。うちは玄関からリビングまでの廊下沿いに収納スペースを取りましたが、そこは家族全員のクローゼットになっています。

――「買いたい!」という欲望のコントロールはどうしていますか?
▼私の場合は「節約しなきゃ」もありますが、1番大切にしたいのは、気持ちよく暮らしたい、楽しく暮らしたい、ですね。モノを買うより、自分でつくる方が好き。ピザ窯もキットは40~50万円くらいするものもありますが、ゆっくり自分たちでつくって、安くおいしく楽しむ……そっちですね。

――なるほど。手作りの楽しさがあるから、余計なものを買わないんですね。美由希さん、ありがとうございました!


 

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