Posted on 2015.06.24

VS談義

高知は女の天国やき!

四国四県出身の30代の女性たちが見た高知とは?
商いのことから県民性のことまで、言いたい放題!

とさぶし対談、佐々倉愛さん、池澤知美さん、山岡美和さん、福留安希さん

佐々倉 愛
(NPO法人EYES/四万十町十和)
香川出身。高校入学と同時にポケベルではなくケータイを手にした世代。アカペラブームに乗って、仲間とMISIAを熱唱していた。

池澤 知美 
(上町池澤本店/高知市上町)
愛媛出身。水泳部に所属し毎日何キロも泳ぐ日々。ルーズソックスをはいてみたかったけど、校則のせいで叶わず。

山岡 美和 
(アンテナショップてんこす/高知市帯屋町)
高知出身。声楽に打ち込んだ高校時代。イタリア歌曲を歌って四国2位をキープ。ルーズソックスには興味なし。

福留 安希
(フレッシュマートふくどめ/香美市香北町)
徳島出身。ルーズソックス全盛期!の高校時代は遊びに行くたびプリクラを撮りまくっていた。

佐々倉 愛
(NPO法人EYES/四万十町十和)
香川出身。高校入学と同時にポケベルではなくケータイを手にした世代。アカペラブームに乗って、仲間とMISIAを熱唱していた。

池澤 知美 
(上町池澤本店/高知市上町)
愛媛出身。水泳部に所属し毎日何キロも泳ぐ日々。ルーズソックスをはいてみたかったけど、校則のせいで叶わず。

山岡 美和 
(アンテナショップてんこす/高知市帯屋町)
高知出身。声楽に打ち込んだ高校時代。イタリア歌曲を歌って四国2位をキープ。ルーズソックスには興味なし。

福留 安希
(フレッシュマートふくどめ/香美市香北町)
徳島出身。ルーズソックス全盛期!の高校時代は遊びに行くたびプリクラを撮りまくっていた。


あき

みんなの商い事情

──みなさんはどんな〝商い〟に関わっていますか?

山岡美和(以下 美和):帯屋町でアンテナショップ「てんこす」を経営しています。高知県内の食べ物や雑貨を集めたお店で、カフェも併設しています。

福留安希(以下 安希):私は香北の小さなスーパーで調理と販売をやっています。お客さんは年配の方ばっかりで、香北のお米とかの酢を使った田舎ずしが人気ですね。主人の父は魚を仕入れて来ていているんですが、この間、市場でクリオネを買ってきて……(笑)。店の魚売り場に置いていたら、近所のおじいちゃんが「これ ぬた(※)で食べるんか?」って。もうなんでもありのお店。

池澤知美(以下 知美):うちの店もおじいちゃんおばあちゃんがほとんど。150年以上続く魚屋で、店頭に立って、お魚やお惣菜を販売しています。週末は食堂をしたり、火曜と水曜は保冷車に乗って移動販売に出かけてます。フェイスブックでみんなの胃袋をどうつかむのかが中心の毎日です(笑)。 

佐々倉愛(以下 愛):私は直接何かを売っているわけじゃないんですけど、中小企業のインターンシップのコーディネートをしています。企業や街のパン屋さんとか農家さんとかを回って課題を聞いて、それを解決するプロジェクトを計画、そこに大学生に参加してもらっています。

美和:私は高知出身なんですけど、みなさん、出身は? 

:私は香川出身で、大学で愛媛へ。大学生の時から今と同じ仕事をしていたのでそのまま就職する形になって、結局8年くらい愛媛に住みました。同じような仕事を四万十町でやっている夫と知り合って結婚して、で生活しだして3年目です。香川とか愛媛で「どこに嫁に行ったん?」って聞かれて「高知です」って言ったら「あぁ! 高知はね、別の世界だからね」って。わりと高知には憧れ感があるような。

知美:私は、憧れて……はなかったかな。(笑)。 18まで愛媛にいて、大学で大阪へ。その時に運悪く主人と出会い、魚屋の嫁になったんですけど。

美和:すごい気さくでいい旦那さんですよね。めっちゃ家族大事です!って感じ。

知美:それは……ずるい!(笑)。だって仕事命で、24時間の中で仕事のことを忘れない時間はきっとない。家庭を顧みないですね。

美和:内助の功ですね。仕事ができるのは嫁さんがえいから。高知の男の人って、2次会とかになると「こうやって遊べるのも、嫁のおかげ!」って奥さんを褒めはじめる。


とさぶし対談、佐々倉愛さん、池澤知美さん

とさぶし対談、山岡美和さん、福留安希さん

あき


高知市はりまや町てんこす店長、山岡美和さん

約2500点のアイテムが揃うアンテナショップてんこす。 買い物に迷ったら美和店長に聞いてみよう!

ここが変だよ高知県

──高知に来て感じたことは?

知美:高知へは3歳、2歳、0歳の子を連れて来たので、しばらく泣いてました。わけもわからないところに来て、旦那は仕事に行って一人放りだされ、どうすんの私?!って、もう精神状態ギリギリ。しかも土佐弁しゃべれん。四国三県の言葉は似てるけど土佐弁だけ違ってて、「なに、お高くとまってんの?」みたいな感じになって、仲間に入れてもらえんかった。

安希:私は高校まで徳島で、姫路の大学で主人と出会って、結婚することになって高知に来たんです。もともと動物病院でトリマーの仕事をしていて、全く調理経験がなかったので毎日ヒヤヒヤ。そう、徳島って「せこい」って使うんですよ。ごはんを食べすぎた時に「お腹がせこい〜」って。主人に恥ずかしいからやめてくれって言われてます(笑)。

美和:私は小3で香川に行ったんですけど、「行きしね、帰りしね」って言われて「死ね?!」ってビックリ!(笑)。

知美:それ、愛媛でも使う〜。子どもが保育園で土佐弁覚えてきてからは、それを習って、しゃべれるようになって、今では愛媛弁なんか全然出んし、親と話しても土佐弁で話してしまうほど。

美和:大学卒業して徳島のまちづくりコンサルの会社で5年働いたんですけど、女友達と恋愛トークすると、家と墓の話が付いてくる! (笑)。「長男はあかんわ、家付いて来たらめんどくさいし、墓の守りもせんといかん」って。え─?!そんな高知では気にしたことないし。

:それって徳島ゆえの話?!

安希:友達がまだお付き合いの時点で、彼氏が家を建てていたという話もある。

美和:長男はきちっとすることを求められるからね。


上町池澤本店の池澤知美さん

これぞ魚屋仕込みの手さばき! 週末限定の上町食堂では、知美おすすめ定食も食べられます。

安希:高知に来てびっくりしたのが、。結婚式ってフルコースだと思い込んでいたら皿鉢が出てきた。

美和:県外の人はどうしていいのかわからんがか……。

:高知の結婚式って、餅まきですよね。

美和:結婚式に餅まき?! それ十和だけじゃない?(笑)。

:十和は結婚式もお祭りも店のオープンも、みんな餅まき。結婚式は出んけど、餅まきには来るっていう人がいっぱいいる。

知美:それは高知市内はないなあ。

安希:だいたい人を呼びすぎ。県外ってだいたい100人以内。高知は近所の人から遠い親戚まで呼んで、当日は全然わからない人まで来て。

知美:あと、引き出物が少ない。愛媛とか、どっさりで、重い。

:未だに物にこだわったり、ご祝儀に応じて細かく決めたり。

知美:あるある。もう高知なんか軽っ!

っていう……。

安希:それ、びっくりしました。

美和:お店に結婚式の引き出物を買いに来る人がいるけど、まず重さを気にしますもん。軽い物じゃないと、持って次に飲みに行きにくい。

:結婚式自体が飲み会に行くようなノリで、乾杯前から飲んだり席を立ったり本人そっちのけ。

知美:愛媛には2次会に行かないといけないっていう、それがないよね。

美和:高知は最初から2次会の段取りまでちゃんとしてますもんね。

知美:なんなら3次会も4次会も。朝まで飲んだよ、みたいな。

あき

VS高知

──商いのスタイルも四国三県とは違うんでしょうか? 
 

美和:確かに高知は商売下手だってよく言われます。うちの店に来た県外の人には「もっと売り込んだらいいのに、商売っけないねえ〜」って。手広くやらないから言われるのかもしれないですね。

:高知ってガンガン儲かっている印象はないですね。愛媛でなにか事業をする時は、調整して、根回しして、腹の中まで探って、やろう!ってなる。香川も、探ってなんぼだった。

美和:高知は調整する気がない。

知美:調整できんがやない?!

:人付き合いの中で、反対のことを言おうもんならつぶされるみたいな感じ。高知は楽しんでやってる人が多いのでうらやましいと思いましたね。松山ではアポ取って営業に行く時も、まずメールして電話してっていう順序だったけど、高知の人はダイレクトに電話したほうが早い。

美和:確かに。めんどくさいから。


フレッシュマートふくどめの福留安希さん

こじゃんと地域密着のフレッシュマートふくどめ。手づくりのお惣菜やお寿司は売り切れ必至!

:それと愛媛や香川は他の地域と同じようなものをよく見かけるんですよ。道後温泉の周辺の商店街も結局チェーン店が並んでる。高知って他の人がやってることを絶対やりたくない。同じは嫌、二番は嫌。

安希:都会から来た人に「コンビニにしたら?」ってよく言われます。せっかく地域で30年やってきたのにちょっとイラっとする。

:十和の人もみんなコンビニいらんって言いよる。

安希:3世代で来てくれてる人もいるし、やっぱり店にきて話して、笑顔で帰ってくれるっていう感じを残していきたい。

知美:オリジナリティを求めるってことよね。

美和:商店街の人らと一緒によく視察に行くんですよ。でも、若い世代は「身の丈で」って言うんです。「無理はやめよう、自分らが楽しい範囲でやっとこう」みたいな感じ。ハードものを作るより、とにかくソフト。だからイベントごとが多いんです、高知って。儲けようというより、自分らが楽しいことに人を巻き込んでしまえ、みたいな感じ。

知美:それが商売下手かと言われるとわからないけれども、でも「また来たい」と言われることが多いってことは、お金じゃない価値観を与えられてるってこと。

あき

女性にとっての高知とは?

──経済指標で見た高知はワーストレベルですよね。

知美:産業がないとは思うけど……でも、ないんだもん! (笑)。

:みんな問題だと思ってない。

美和:県民所得、ベベやんけ! でもなんとかして金持ちになろう、とかそういうのにひがち(※)にならないのが高知の人。

知美:いいところばっかり見て、ネガティブなところに目を向けないよね。

美和:それよりもビールの消費量1位を守ろう! 順位が下がらんようにがんばろう! 余談ですけど、高知ってビアガーデンの男女の料金の差があんまりないですよね。

知美:確か県外は千円くらい違う。

:同じだけ飲むから。

安希:徳島だと、町内の宴席でも女の人は台所にいるのが普通。

美和:高知は、ガチで座ってますもんね。なんなら、注ぎに来てくれる、男の人が。

知美:ほんとに高知は男女対等。嫁は一歩下がってついて来い、じゃない。

美和:結局、男の人に養ってもらおうという考え方がなくて、しゃーないから一緒になろうという人が多いらしい。

安希:しゃーない?!


県外の大学生を地域に呼び込むため、中小企業のメンバーと作戦会議中!

知美:そうそう! 子どもも成長し、自分のコミュニティも広がり、最近「おかん、ちょっと飲みに行ってくる!」って、そんなこともできるようになって、あ〜すてき!っていう毎日。日が変わって帰ってこない旦那を責めると自分に返ってくるので、お互いよう言わん。

美和:要求されないために、相手に要求しない。

知美:そう、それを手に入れたわけ!(笑)。愛媛ではこのシステムは通用しない。

:香川とか愛媛やったら「なんで奥さんが外出とん?」みたいな話になりますもんね。

安希:そうそう、徳島も。

知美:「ええのん?子どもは?」とか、そんなんほっちょいて!っていう話で、それが通らないのが愛媛。こんなにも自由に女の人が出ていける高知って、すごい。

美和:そんなん止めよったら大事! 殺人事件がおこる。県外のおばちゃんらが店に来るがですけど、「高知、楽しい〜!」「高知最高!!」って大声で叫んでる(笑)。みなさん、飲んでから買い物にくるんですけど、すごい羽を伸ばしてるのがわかるんですよ。

知美:誰かに見られてるという意識もないし。

美和:女性だからこうしなさい、っていうのがない。

:もう香川や愛媛では住めんかも……。

美和:やっぱり高知は、女の天国!


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