Posted on 2016.10.14

特派員コラム:室戸神祭の物語

室戸神祭の物語

室戸では、10月から神祭というお祭りが各地区で開催されます。
神祭とはいわゆる五穀豊穣や、豊漁などを感謝し祈る、秋祭りのことだそうです。

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室戸の秋は神祭にはじまり神祭に終わる


室戸神祭 2016

私は高知に越してきて初めて、神祭(じんさい)という言葉を聞きました。神祭とはいわゆる五穀豊穣や、豊漁などを感謝し祈る、秋祭りのことだそうです。こちらの動画で、室戸の神祭の様子を垣間見ることができます。(YouTubeページ、去年市役所と共同で北林和恵ちゃんという子が作ったものです。全ての神祭は網羅してませんが。)

 


ちょうど先週末は神祭ラッシュで、羽根(はね)地区、吉良川(きらがわ)地区、浮津(うきつ)地区、室津(むろつ)地区、佐喜浜(さきはま)地区の5つの地区で神祭が開催されました。
室戸市観光協会からは神祭カレンダーも発売されました。
今年はデザインを一新しています。 1枚:100円 
詳しくは 室戸市観光協会 TEL:0887-22-0574
今後の神祭の詳しい日程はこちらでも案内してます。
28年度 室戸秋祭り日程
また、私の勤務する「室戸世界ジオパークセンター」では、企画展示「室戸神祭展」も開催中です。 

今年は室津八幡宮と御田(おんだ)八幡宮の神祭を見に行くことができました。

 

室津八幡宮


室戸神祭 2016 室津八幡宮

 室戸市指定の無形文化財、馬子唄(まごうた)が奉納されます。今回は太刀踊りの奉納だけ見に行くことができました。室津八幡宮のある郷地区では、ここ数年若い世代が増加し、室戸の中でも活気のある地域になっています。親子で踊る様子がとても素敵でした。

 

御田八幡宮


室戸神祭 2016 御田八幡宮

 国より記録作成等を講ずべき無形の民俗文化財に指定されています。地区ごとに分かれた、4つの花台と呼ばれる山車を町の若衆が引いて練り歩きます。
 西暦の偶数年である今年は、2年に一度の花台に花が付く年だそうです。花がつかない年は提灯だけ付いた山車となります。

 

 


 花台の花とは、写真上部のピンクに垂れ下がった竹ひごと紙で作った花のことです。この花は、盆明けから各宿(地区により、上宿、東宿、下宿、西宿の4つの花台に分かれる)が、材料を調達し、各々の家に花台の花の作成を依頼します。一軒のお宅に依頼する本数は宿によりまちまちですが、200本近く依頼されるお宅もあるようです。花の付いた花台というものを初めて見たのですが、それはそれは美しいものでした。
 夜の花台のチョーサイ舞(神輿の乱舞)の前に、花は取り除かれ、輪っか状に巻かれて住民や見物人に配られます。よく見ると、花のピンクの染まり具合が微妙に違っているのが分かります。この花台についている花を頂くとご利益があるといわれてます。私たち家族もしっかりゲットしましたよ。


 

椎名八王子宮神祭


室戸神祭 2016 椎名八王子宮神祭 太刀踊り 

 私たちの住む椎名地区の神祭では、県の無形文化財に登録されている椎名太刀踊りというものがあります。
 2年前、私たちが引っ越してきた時期は、ちょうど神祭シーズンの直前。誘われるまま、地域の祭り稽古の見学に毎日のように行きました。、その年は太刀踊りこそ参加しなかったものの、夫は神輿かきに参加。次の年には、夫と娘も太刀踊りの踊り手として参加することとなったのです。
 椎名太刀踊りの特長はなんといってもテンポの速さ。拍子木のトントンカツッ、トントンカツッ、という音に合わせ、リズムよく踊ります。 太刀踊りの踊り手は、大太刀(おだち)と小太刀(こだち)の2種類があり、通常、大太刀は年長者、小太刀は年少者が行います。
 また女子は数年前まで踊ることができませんでしたが、ここ数年の担い手不足から女子の踊り手も許されることとなりました。そんなタイミングで引っ越してきた私たち。地区の方には、担い手が増えたと喜ばれましたが、踊りを身につけるのはとても大変です。
 椎名では、10月に入ると太刀踊りの稽古が始まります。本番まで2週間近く、毎晩行われるです。


室戸神祭 2016 神輿洗い 

 椎名の神祭は毎年15日と決まっていて、平日であろうと必ずこの日に開催されます。今年は15日の本祭が土曜日にあたるめったにない年です。椎名の神祭というと、神輿が海に入る神輿洗いが有名なのですが、太刀踊りも併せてぜひ見に来てくださいね。


椎名八王子宮秋祭
10月14日:宵宮  17時頃より神事、神輿奉納。
19時半頃から太刀踊り。
10月15日:本祭  12時頃~15時頃 神輿御旅(おたび)、神輿洗いは14時頃、18時頃から太刀踊り  ※神輿洗いについては天候等により中止となる場合があります。
10月16日:太刀踊り奉納  16日は室戸岬町鹿岡(かぶか)地区・飛鳥(あすか)地区にて太刀踊り等奉納

 

「室戸の岬の物語展」開催中


 個人的な課外活動として、「室戸の岬の物語」というFBページの運営に参加しているのですが、この神祭シーズンに合わせて「室戸の岬の物語展」を室戸各地で開催しています。
https://www.facebook.com/murotomisakistory

 室戸は高知市内から車で2時間、電車も通らない不便な街です。
 私が室戸の人に必ず尋ねられる質問が
「室戸なんてなんちゃあないやろ?」
「なんで室戸なんかにきたん?」
 ところがどっこい、なんちゃあないけどなんちゃああるのが室戸。満天の星に青い海、広い空、美味しい魚、おすそ分けでいただく野菜や果物、たまにはシカの肉なんかも。そしてなによりも魅力的なのは、そこに住む人々。そんな室戸での日々を切り取り、絵本のような感覚でご覧になれるよう写真や動画と文章で綴っています。室戸神祭の物語も紹介していますので、FBページもぜひご覧になってください。

 


(特派員:川島 尚子)
2年前に室戸に家族でIターン移住しました。これから、高知東部の情報を色々発信できれば良いなあとワクワクしています。どうぞよろしくお願いします。

Posted on 2016.10.14

writer:川島尚子

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