Posted on 2015.11.27

イベントレポート

キッサコしごと食堂 第一話

とさぶしプレゼンツ、食堂を舞台にしたイベントがはじまりました。
7月25日に行われた第一回目の様子をお届けします。

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第一話「料理もカフェも人生もアート」

例年より遅い梅雨明けを迎えた土曜日の夕暮れどき。
高知新聞地下のカフェ・キッサコに、とさぶしの読者や登場した人など13人が集ってきました。


「実は今日、開店4周年を迎えました」

店主・村田涼子さんの言葉に、キッサコは拍手に包まれます。

集まった方々の自己紹介を進めていると、
厨房からおいしそうな匂いが漂い、お腹の音が……ぐぅ。

お待ちかねの、とさぶし特製プレートの登場です!


キッシュロレーヌは、夏らしくゴーヤを載せて。
ラタトゥーユ、塩豚のグリルに、
村田さん行きつけの八百屋で見つけた赤カブのような「ビーツ」も。

かぼちゃにのったブルーベリー、
バルサミコ酢とはちみつのソースが引き締めてくれます。


デザートはレアチーズケーキ!

旬のブルーベリーソースに、いちじくのトッピング。
テンションあがります↑↑(๑º ロ º๑)

食後のコーヒーをたのしみながら、 なぜカフェを営むようになったのか、村田さんに迫っていきます。

 

Q.中高生の時は演劇部の裏番だったとか?
村田:ガラスの仮面にはまって。
突然、白目になる、あれです。カタルシスですよね。


http://www.genkiya-group.com/images/material/005.jpg より

でも一番のきっかけは、中1の時の失恋……。

なにか行動しなければ!と思い立って演劇部に入りました。それでどんどんハマっていって、クラスではおとなしいくせに、部活で仕切る「演劇部弁慶」みたいな(笑)。演劇の魅力はやっぱり、幕があがる瞬間。わっと鳥肌が立つんです。

 

Q.大学では映像をやっていたとか
これもある日「卒業するまでに一本映画を撮ってみたい!」と思い立って、映像サークルに入ったんです。

「ガラスの仮面」もそうですが、元々マンガ自体好きだったんです。マンガって限られた枠の中で描かれてますよね。
映像にもそういう面がある。限られた画面の枠の中だけで表現していくのって面白そう、やってみたいと思ったんです。

撮った映画は……、2人の女の子が一緒に住んでて、料理を作りまくる話。
食べることがコミュニケーションにつながる、というのがテーマでした。


Q.村田さんも料理を作りまくってた?

大学生になって東京で一人暮らしをした時に、ホームシックになったんです。でも、食べるとすごくで安心する。その時、自分って食べることが好きなんだって気づいて。さらに、一人で食べるよりも、誰かに食べてもらうことっていいなという思いが募ってきて。


Q.卒業してからはどんなお仕事を?
映像の会社に勤めてました。当時スカパーで始まったお笑い専門チャンネルのためにライブを取りにいったり、劇場からネットで番組を生配信する仕事をしていました。

色んな人たちとの間に入ってコミュニケーションをとりつつ進めていく。
それがすごく苦手で……。気づいてなかった自分の弱点を知ってしまった。24、5歳くらいの時でしたね。

その時に感じたのは、

「仕事を愛せていないと、人の評価が全てになる」こと。

逆に言うと、仕事を愛する気持ちって最後に自分を守ってくれるんですよね。この仕事、向いてなかったんですよ。


真剣な表情で村田さんの話に聞き入ってます。

Q.それがカフェへと向いていくんでしょうか?

「食べ物や料理に興味がある」というポジティブな面と、
「仕事を辞めたい」というネガティブな面、正直両方ありました。

仕事を辞めて、カフェやケーキ屋さんで働いて。
どんどんカフェの妄想が膨らんでいって……(笑)
その間に映像会社で一緒に働いてた先輩と結婚して。
ちょうど今、厨房にいる……。
どんどんカフェの妄想が膨らんでいって……(笑)

一人娘なので、いつかは高知へ帰ろうと思ってたんです。
旦那さんは愛知出身で、次男。私が一人娘ということでいずれは高知に移り住もうと考えてくれてました。で一緒に高知へ。
最初はアルバイトをしたりしていたけど、そんな時に、3.11の震災が起こったんです。

「ぼやぼやしてたらいかん」
と思って、物件探しをはじめたんです。


Q.なぜここにお店を出したんですか?

昔から遊んでいて、でも最近ではすっかり寂しくなってしまった帯屋町の近くにお店を出したいと思って。
母と一緒に物件を探して回っていたんですけど、やっぱり家賃が高いんですよ。

へとへとになって、ここ(高知新聞地下の食通街)にあった喫茶店で一息ついていたところ、
新聞社に勤めてる知り合いの方がちょうど通りかかって、経緯を伝えると「ここの物件空いちゅうで」ということになって。

そこからは家族と一緒に開店の準備に入りました。初日は知り合いがたくさん来てくれて。
もう疲れ果てて、開店二日目にして、

「私、大変なことを始めてしまったかも!」って(笑)

あれから4年経って、ありがたいことにお客さんも増えてきています。お店を作るのは一時的なことで、続けていくことの方が大変だなと実感するこの頃です。

 

――ここからは、集まってくださったみなさんの質問に、村田さんが答えます。

Q.お店の絵は?
A.知り合いのイラストレーターに描いてもらいました。「パステルだけど、スモーキーな感じ」「鳥とか飛ばしてみる?」それでこうなりました(笑)
Q.店の名前は?
A.禅の言葉の「喫茶去」。老若男女、おいでてくれたら一杯お茶でもどうぞ、という意味。
Q.職業病はありますか?
A.職業病というのは特にないですけど、演劇をやっていたからかリアクションがオーバーな時があったんですよ~。
Q.お店でも演じている?
A.ガラスの仮面をかぶったり?笑
Q.お店を出すまでは何年計画?
A.お店をする!と決めてオープンするまでに4年計画。
Q.お客さんとの距離感はどうとっていますか?
A.できるだけフラットに接すること。毎日気分の浮き沈みはあるけど、お客さんは関係ない。 見て分かるように私はフレンドリーではなく、内向的。でも類は友を呼ぶのか、お客さんも、一人できてあまりしゃべらない人が多い。でも、何回か来てくれるうちに、ちょっとずつ仲良くなるというか、会釈をしたりとか、おいしかったですと言ってくれたらすごくうれしかったりとか。
Q.愛せないお客さんは来ない?
A.それはないです! どんなお客さんが来ても「ありがたい~」と思えます。
Q.私もカフェをやってみたいんですが、ハードルが高くて……。
A.最近はケータリングをする人もいますけど、カフェのいいところは、お客さんが会いに来てくれることですね。お店を持ってよかったな~って思えます。
Q.レシピのヒントは?
A.思いつきですかね~。 もちろんレシピとか料理本も見ます。 行きつけの八百屋さんから珍しい野菜を教えてもらった時は、どうしたらおいしいのか聞いてみる。 でも毎日の日替わりメニューには悩まされます。

ウィットの効いた料理に、村田さんのまっすぐな言葉。
集まったみなさんも共感が広がっているようでした。


 

次回は……

「第二話 ひかりを生み出す手」

とき:2016年12月12日 18:30~20:00

ところ:キッサコ(高知新聞社 地下1階)

参加費:1,300円(軽食、ドリンク込)
     ※お酒を飲みたい方は持ち込みOK。


ゲスト:moritakeglass 代表 宮崎武士さん

 とさぶし12号で紹介した「moritakeglassのステンドグラス」の作者、宮崎武士さんは、実はナス農家。安芸市名産の冬春ナスの栽培をしながら、ランプやミラー、小物など、多数のステンドグラス作品を生み出しています。もともと運送の仕事をしていた宮崎さんがどうしてステンドグラスに魅かれたのか、農業との両立、ものづくりのおもしろさなど、仕事感に迫ります。
 当日は、宮崎さんの作品の展示する他、キッサコ店主・村田涼子さんが宮崎さんのナスを使った料理に腕をふるってくれます。

 moritakeglassのWEBサイトはコチラ→


■申し込み方法■
2015年12月9日(水)18時までに
staff(アット)tosabushi.com まで、お名前、ご連絡先、参加人数をお知らせください。
facebookでも同時に募集します。定員に達し次第しめきります。

Posted on 2015.11.27

writer:宮脇綾子

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